ニュース

6万989円で組み立てたノートPCがもらえる。デルのパソコン組み立て教室が今年も開催

6年ぶりに開催された「Dell 夏休み親子パソコン組立教室 2025」

 デル・テクノロジーズは8月2日、宮崎県宮崎市の同社宮崎カスタマーセンターにおいて、「親子で体験!! Dell夏休み親子パソコン組立教室 2025」を開催した。

 同社が、親子向けパソコン組立教室を開催するのは今回で13回目。コロナ禍を挟んで6年ぶりの開催となった。同社は2020年8月に、社名をデルから、デル・テクノロジーズに変更しているが、社名変更してからは初めての開催となる。協賛はインテル。

デル・テクノロジーズの宮崎カスタマーセンターが入る宮崎県宮崎市のカリーノ宮崎
組立教室の様子

 デル・テクノロジーズ 宮崎カスタマーセンター長兼CSGサポートサービスエリアマネージャーの林田匡史氏は、「6年ぶりに夏休み親子パソコン組立教室を再開した。これから成長していく子どもたちに、PCを自分の手で組み立てることで、愛着を持ってもらい、その価値や利便性を知ってもらいたいと考えて企画した。また、社内外から再開を期待する声も多かった。日頃、電話で顔の見えないお客様と対話しているカスタマーセンターの社員が、お客様と直接会ってサポートを提供し、喜んでいただく姿を目の当たりにすることで、仕事のやりがいを感じ、さらに良い対応を行なうためのモチベーションにつなげたいという狙いもある」とし、「PCを使って多くのことができ、人生の可能性を広げ、未来をより豊かにすることを、参加した小中学生に感じ取ってほしい」と語った。

 約40組の親子から応募があり、抽選の結果、8組の親子が選ばれて参加した。

 小学3年生が2人、小学4年生が1人、小学5年生が3人、中学1年生が1人、中学2年生が1人で、宮崎県からは2人が参加したほか、東京、神奈川、静岡、愛知、山口からの参加者もいた。男子が4人、女子が4人だった。

 組み立てたのは、「Inspiron 14 ノートパソコン(Inspiron 14 5440)」で、軽量、コンパクトが特徴な14型ディスプレイ搭載モデル。同社では、「持ち運びができるため、子どもが使用するのにも適している。コストパフォーマンスにも優れているため、今回の組み立て機種として選定した」という。

組み立てたのは「Inspiron 14 ノートパソコン」

 CPUには第13世代のCore i5-1334Uを搭載。メモリは16GB、ストレージ容量は512GB、1年間のベーシックオンサイトサービスを付属している。

 参加費は6万989円で、組み立てたPCは、そのまま持ち帰ることができた。

 8月2日午後1時から開始した組立教室では、デル・テクノロジーズの林田センター長が挨拶。「宿題は終わった?」との呼びかけに、会場からは苦笑いの声が出る中、「台風9号の影響もあり、みなさんが参加できるかが心配だったが、無事に全員が参加できた。今日は、スタッフ全員が張り切って、みなさんの組立作業をサポートする」と述べた。

組立教室で挨拶したデル・テクノロジーズ 宮崎カスタマーセンター長兼CSGサポートサービスエリアマネージャーの林田匡史氏

 また、デル・テクノロジーズの概要について説明した後、組み立てる10種類の部品についての役割を説明。部品の金色や銀色の部分は触らないようにするなどの注意事項も伝えられた。そして、「一番大切なのは慌てないこと。ゆっくりと落ち着いて組み立てよう」と参加者に呼びかけた。

テーブルトレーナーが参加者1人ずつについて作業をサポートした

 組立教室の目標は、「PCを組み立てて、電源を入れ、Wi-Fiマークを確認すること」に設定された。

 実際の組立は、午後1時15分からスタート。トレーナーが組立方法を説明したのちに、子どもたちが作業を行なうと方法とし、同社社員がテーブルトレーナーとして、参加者1人1人に付いて、組立作業をサポートした。

 午後3時には組立作業が終わり、全員で電源スイッチを入れたところ、すべての参加者のPCが無事に起動した。

デルの宮崎カスタマーセンターでインターンシップ中の学生も特別に組立に参加していた
宮崎県のシンボルキャラクターである「みやざき犬」の一匹である「ひぃくん」がサプライズで登場
ひぃくんは参加者たちと順番に記念撮影
インターンシップの学生たちも記念撮影に参加していた

 組立の最中には、宮崎県のシンボルキャラクターである「みやざき犬」の一匹である「ひぃくん」がサプライズで登場。日本一ダンスが得意なキャラクターを目指していることを示すように、マツケンサンバを披露して会場を沸かせた。参加者が「ひぃくん」と記念撮影するシーンも見られた。

オフィスツアーの様子

 PCが完成した後には、宮崎カスタマーセンターのオフィスツアーを行ない、2024年3月にリニューアルしたオフィスの様子を公開。さらに、インテルの営業本部の佐藤義和部長が、「インテルとプロセッサー」と題して、インテルの歴史やムーアの法則について説明。CPUの役割やその進化についても触れ、「CPUの進化の速さは驚くほどであり、1971年の自動車の最高時速を130kmとした場合、CPUの進化を当てはめると、いまは時速48万kmが出せるほどになる。1時間で地球を10周できる速度になる」というたとえ話の説明に、子どもたちがびっくりする様子が見られた。

インテルの営業本部の佐藤義和部長がインテルの歴史やCPUの役割などについて説明
プロセッサーの進化を分かりやすいたとえ話で説明した

 最後に全員が修了証を受け取り、完成したPCを持ち帰った。

最後に修了証が林田センター長から手渡された
参加者に手渡された修了証

 デル・テクノロジーズの林田センター長は、「今後もイベントを開催し、より多くの子どもたちに、PCのすばらしさを伝えていきたい」と語り、来年の夏休み親子パソコン組立教室の開催にも意欲を見せた。

組立教室の様子

 では、組立教室の様子を写真で追ってみよう。

組立を行なう部品
ディスプレイとボトムカバー
まずは静電防止用のリストバンドを装着する
マザーボードやキーボードが搭載されているパームレストを取り出す
メモリの取り付けを行なう
続いて各種ケーブルの取り付け。電源ポートケーブルを差し込む
タッチパッドケーブルの取り付け作業
タッチパッドケーブルの装着が完了したところ
親子とトーブルトレーナーが一緒になって組立を進める
I/Oボードの取り付け作業を行なう
I/Oボードをネジで固定する
I/Oボードケーブルを取り付ける
ファンの取り付け作業
ファンをネジで固定する
ディスプレイ部が登場
ディスプレイの取り付け作業
ケーブルを挟まないように傾けてはめ込む。奥から林田センター長も見守る
ワイヤレスLANカード用のケーブルの配線を行なう
ディスプレイのヒンジ部をネジで固定する
ディスプレイケーブルをマザーボードに取り付ける
ワイヤレスカードの取り付け作業
アンテナケーブルの接続は難しい作業だ
たくさんの指が出てきて作業をサポート
アンテナケーブルの装着が無事に完了した
SSDを取り付ける
SSDをネジで固定する
バッテリーを搭載する
マザーボードにコネクタを差し込む
すべての部品の取り付けが完了したところ
最後にボトムカバーを取り付ける
パチンというまで押し込む
最後にボトムカバーのネジを締めて完成だ
参加者全員でスイッチを入れる
全員のPCが無事に起動。会場には大きな拍手が起きた
続いてWi-Fiに接続できるかを確認。これも全員のPCが接続できた
思わず万歳する参加者の姿も
全員の接続が確認され、前面の大型モニターには「Congratulations」の文字が映し出された
林田センター長も笑顔で拍手
最後に挑戦したのが「かっこいいシャットダウン」
これが「かっこいいシャットダウン」の方法。コマンドを入力してシャットダウンする
コマンドを入力してみる。これでシャットダウンが完了した
完成したPCは最後に梱包作業を行なった
梱包材で固定する
付属品を入れる
梱包箱のふたを閉めて完了。全員がPCを持ち帰った
参加者には記念品としてバックパックがプレゼントされた
参加者全員で記念撮影を行なった
プレゼントのバックパックを背負って帰る参加者の姿も
最後はスタッフ全員で参加者を見送った
参加者を見送る林田センター長