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Micron、最大読み出し28GB/s、PCIe 6.0対応のデータセンター向けSSD

 Micronは、データセンター向けSSDについてポートフォリオを公開した。AIの革新を推進するものだとして、PCIe 6.0対応で第9世代3D NANDを採用した製品など3機種を紹介しており、業界初の技術や優れたパフォーマンスなどについて言及している。

9650 SSD

 9650 SSDは高スループットと超低レイテンシを売りにするSSD。同社は世界初のPCIe 6.0採用データセンター向けSSDだとしており、最大28GB/sのシーケンシャル読み出しや14GB/sのシーケンシャル書き込み、550万IOPSのランダム読み出しに90万IOPSのランダム書き込み速度など、最大で競合の2倍のパフォーマンスを誇るという。

9650 SSD。E1.S、E3.Sなどをサポートする。E1.Sでは水冷対応モデルも用意する

6600 ION SSD

 6600 ION SSDは1台で最大245TBを実現するデータセンター向けSSDだ。競合製品と比較してストレージ密度が最大67%向上しており、市場最大の単一ドライブ容量となったという。E3.Sプラットフォームモデルでは、1Uサーバーで2.4PBの大容量PCIe 5.0ストレージを構築可能。122TBモデルは36TB HDD 3台と比較してエネルギー効率において37%優れているとした。

6600 ION SSD。E3.S、U.2などをサポートする

7600 PCIe Gen5 SSD

 7600 PCIe Gen5 SSDは低レイテンシと高信頼性により要求の厳しいワークロードに対応するというデータセンター向けSSD。7GB/sのシーケンシャル書き込み、210万IOPSのランダム読み出し、40万IOPSのランダム書き込みなど、競合の主流SSDを多くの点で上回るといい、価格、パフォーマンス、レイテンシの優れたバランスが利点だとしている。

7600 PCIe Gen5 SSD。さまざまなプラットフォームに対応する

 現在、9650 SSDおよび7600 PCIe Gen5 SSDのサンプルを出荷中であり、6600 ION SSDについては2025年第3四半期以降のサンプル提供となる。

 これらの製品は、Future of Memory and Storage Summit 2025にてMicronブースで展示されるという。