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Microsoft、Windows 10のエディション別比較表を公開
~Enterpriseのみ機能更新プログラムを適用させないことが可能
(2015/7/6 16:04)
Microsoftは7月2日(現地時間)、次期OS「Windows 10」の各エディションの機能比較表を公開した。
PC向けのWindows 10のエディションはHome/Pro/Enterprise/Educationの4つで、スタートメニューのカスタマイズ、バッテリセーバー、音声認識などパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」の全機能、指紋/顔/虹彩認証(Windows Hello)、仮想デスクトップ、「Continuum」によるPC/タブレットモードの切り替え、新ブラウザ「Microsoft Edge」の全機能などは、“コアエクスペリエンス”として全エディションで提供される。
エディションによって提供される内容が異なるのは、主にビジネス用途向けの機能で、Home、またはProで提供される機能は、それぞれより上位のエディションでも提供される。
マネジメント/セキュリティ関連の機能では、Homeエディションはデバイス暗号化のみをサポートし、Pro以上でドメイン参加、グループポリシーの管理、BitLocker、企業向けモードIE(旧バージョンIEのエミュレート)、リモートデスクトップなどをサポート。加えて、Enterprise/Educationでは、AppLockerやグループポリシーによるスタート画面の制御などの機能が提供される。
マネジメント/デプロイメント関連の機能では、Homeエディションはモバイル端末の管理機能などをサポートするが、Azure Active Directoryへの参加とクラウドホストアプリのシングルサインオン、Business Store for Windows 10などの機能はPro以上が必要。また、ProからEnterprise、HomeからEducationへのアップグレード機能もそれぞれ提供される。
セキュリティ関連の機能では、HomeエディションはMicrosoft Passportのみをサポートし、Pro以上で企業向けデータ保護機能、Enterprise/EducationではIntel VT-x/AMD-V/SLATといった仮想化拡張機能を利用した資格情報/デバイスガードなどが提供される。
Windows Updateについては、Homeエディションでは全更新プログラムが適用されるのに対し、Pro以上ではWindows Update for Business、およびセキュリティ更新プログラムは即時提供しつつ、機能更新/追加プログラムは品質やアプリの互換性が一般市場で十分確認されてから提供する「Current Branch for Business」をサポートする。さらにEnterpriseエディションのみ、重要なセキュリティ更新プログラムのみを提供し、メインストリーム/延長サポート期間中は新機能を提供せず、OSの変更を最小限に留める「Long Term Servicing Branch」をサポートする。