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NEC、15.6型で世界最薄12.8mmのUltrabook「LaVie X」

~フルHD対応IPS液晶、約1.59kg

LaVie X
12月27日 発売

価格:オープンプライス

 NECパーソナルコンピュータ株式会社は、15.6型Ultrabook「LaVie X」を12月27日より発売する。価格はオープンプライス。量販店モデルは「LX850/JS」の1モデルで、店頭予想価格は175,000円前後の見込み。

 8月に発売された「LaVie Z」は軽さを追求した製品(約875g)だったが、本製品は薄さを追求。厚さは12.8mmで同社は15.6型で世界最薄としている。ただし、インターフェイスがある側面奥側のバンプ部は、フルサイズコネクタ実装のため約1.5mm厚い。

 薄型化はマザーボードや冷却系の工夫で実現。15.6型で面積が広く取れるため、マザーボードを片面実装にしたり、背が低い部品を選定。ファンも厚さ5mmと薄型だが、2基搭載して風量を確保した。ファンを2つにしたことで熱の移動量が半分になり、ヒートパイプも薄型化している。ファン2つは等速で動作させると共振が起こるため、静音化のため回転数をずらして制御している。また、LaVie Zでも使われた裏側から多数のネジで止める筐体一体型キーボードを採用した。筐体は熱伝導率の高いアルミニウム合金製で、これも薄型化に貢献しているという。天板は青みがかったアルマイトシルバーでヘアライン加工を施した。

 ディスプレイはIPS方式の1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応15.6型ワイド液晶を搭載。薄さ優先で開発されたためタッチは非対応。ヒンジ部分は180度まで開くことが可能。キーボードはテンキー(4列)付きで、キーピッチは18mm、キーストロークは1.2mm。ACアダプタはLaVie Zなどと同じ薄型タイプ(約260g)で、1時間でバッテリの約8割まで急速充電できる。ソフトウェアはこれまでの2012年秋冬モデルとほぼ同じ。

 主な仕様は、Core i7-3517U(1.90GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(オンボード、最大4GB)、SSD 256GB、Intel QS77 Expressチップセット、15.6型フルHD液晶、Windows 8 64bit、Office Home and Business 2010を搭載。

 インターフェイスはUSB 3.0×2(電源OFF充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、SDカード(SDXC対応)スロット、92万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約7時間。本体サイズは375×255×12.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.59kg。

 直販モデルの「LaVie G タイプX」は、SSD容量128GBや、Officeなしの最小構成で129,780円から。

(山田 幸治)