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AIアシスタント「GiMATE」でPC設定を自動化。GIGABYTEからRTX 50ノートが続々登場

GIGABYTE AERO X16

 GIGABYTEは9日に都内で記者説明会を開催し、既に発売済みのGeForce RTX 50搭載ゲーミングノート「AORUS MASTER 16/18」に加え、5月より順次登場予定の「AORUS ELITE 16」、「GIGABYTE AERO X16」、「GIGABYTE GAMING A16」などを紹介した。

 2025年のGIGABYTEノートPCは、高性能ゲーミングを目指した「AORUS MASTER」シリーズを筆頭に、下位に「AORUS ELITE」を配置。また、今までクリエイター向け色がかなり強かった「AERO」は、クリエイターに加えて、ある程度コストパフォーマンスも追求したゲーマーも取り込む位置づけとした。そしてカジュアルゲーマー向けに「GIGABYTE GAMING」シリーズを据え置く。

GIGABYTEノートPCラインナップの位置づけ

 2025年の製品から新たに「GiMATE」と呼ばれるAIアシスタントソフトウェアが搭載される。タスクバーにピン留めされているほか、キーボードのホットキーからも呼び出せる。GiMATEではLLMにより、ユーザーの入力指示に従って、PCの各種設定が行なえるのが特徴だ。発表会では「ファンの騒音を下げて」という指示に対して、ファンの回転数設定を落とす様子がデモされた。

 なお、このAIの実行はローカルで行なわれているため、ユーザーの入力がインターネットに出ることはないという。ちなみに入力はタイピングのほか、音声による入力も可能となっている。

 さらに、GiMATEにはさまざまな画像生成AIモデルを共通のUIで行なえる「GiMATE Creator」機能も搭載している。具体的には、Hugging Faceで各ユーザーに向けて発行されるトークンを入力すれば、Stable DiffusionやFLUX.1といった画像生成AIが使えるとのことだった。

GiMATEを搭載する
GiMATEの主要機能はやはりノートPC本体の各種設定を行なうものとなっている
LLMを内蔵し、ユーザーの入力に対して自動で設定を適用できる
GiMATEのメイン画面を起動するとこのようになる
ハードウェアの設定画面
GiMATE Creatorのモデル選択画面
どのような画像生成AIモデルでも、GiMATE Creator上で操作できる
実際にStable Diffusion 3を利用して生成した画像

GIGABYTE AERO X16やGIGABYTE GAMINGの特徴

GIGABYTE AERO X16

 発表会でまず紹介されたのが「GIGABYTE AERO X16」。CPUにはRyzen AI 9 HX 370またはRyzen AI 7 350、GPUにはGeForce RTX 5070を搭載するほか、メモリは最大64GB、ストレージは最大4TBまで搭載できることが特徴。MUXスイッチ搭載により、GeForceの性能を最大化できる。

 また、NVIDIA Studio認定機種となっており、ゲームのみならず、NVIDIA BroadcastやRTX RemixといったAIツールの利用にも向く。Ryzen AIシリーズの搭載によりCopilot+ PCに対応する。

 このほか、厚さ16.75mmの薄型筐体や1.9kgと比較的軽量な構成であること、4辺スリムベゼルの採用による92%の高い画面占有率、2,560×1,600ドット/165Hz/sRGB 100%の液晶、Dolby Atmosによるサラウンドサウンドの対応なども特徴として挙げられた。

GIGABYTE AERO X16の主な特徴

 続いて「AORUS MASTER 18」と「AORUS MASTER 16」の2機種について紹介。この2機種は既に発売済みであるため、スペックの詳細は関連記事を参照されたいのだが、「ナノインプリント・リソグラフィ(NIL)」加工による12層の光学材料の重ね合わせの天板や、AORUS MASTER 18で採用されている最大270Wを処理できる4つのファンやベイパーチャンバー、4つの排気口やキーボード面からも吸気を行なう「3D VortXエアフロー」などを組み合わせ、W/A/S/Dエリアが熱くならないように工夫したた冷却機構「WINDFORCE INFINITY EX」の搭載、18型ではミニLED液晶、16型では有機ELディスプレイの搭載が特徴だとした。

AORUS MASTER 18
NIL加工による天板
4つのファンによる強力な冷却
ベイパーチャンバーや極薄フィンの採用
3D VortXエアフロー
18型はミニLED液晶を採用
16型は有機ELディスプレイを採用

 最後に、新設計の筐体を採用したエントリー向けの「GIGABYTE GAMING A16」では、厚さ19.4mmの薄型筐体、180度開くヒンジ、静音性を高めて押下圧を従来から抑えて55~60gとした「ゴールデンカーブキーボード」の採用が特徴だとしている。

GIGABYTE GAMING A16
GIGABYTE GAMING A16の主な特徴

 なお、各製品の発売時期は以下の通り。

  • GIGABYTE AERO X16 - Ryzen AI 7 350/メモリ32GB/1TB SSD/GeForce RTX 5070 Laptop GPU、5月上旬発売、27万円~
  • GIGABYTE GAMING A16 - Ryzen 7 260/メモリ32GB/1TB SSD/GeForce RTX 5070 Laptop GPU、5月中旬発売、26万円~
  • AORUS ELITE 16 - 、Core Ultra 9 275HX/メモリ32GB/1TB SSD/GeForce RTX 5070 Laptop GPU、5月中旬発売、35万円~
GIGABYTE ELITE 16。この発表会にはAMD関係者が出席していたためかスライドで個別製品紹介がなかったが、Core Ultra 9 275HXを搭載している