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「思いついた言葉でファイル検索」がAMDやIntelのCopilot+ PCでも可能に

思いついた言葉でファイル検索できるように

 Microsoftは24日(現地時間)、Windows 11 Insiderの「ビルド26120.3585」をBetaチャネル向けに提供開始した。本ビルドでは、AMDおよびIntel CPU搭載のCopilot+ PCにおいて、Windows Searchでのセマンティック検索が利用可能となった。

 本機能により、Copilot+ PCではエクスプローラーやタスクバーの検索ボックス、設定で、ファイル名や正確なキーワードを覚えていなくても、探しているものに関して思いついた言葉を入力すれば、目的のドキュメント、写真、設定を見つけられるようになる。

 たとえば、「夕暮れの橋」と入力して画像を検索したり、「ヨーロッパ旅行の予算」といったフレーズで関連するドキュメントを探したり、「テーマを変更する」と入力して設定を変更したりできる。

 本機能はCopilot+ PCが持つ40TOPS以上のNPU性能を活用したもので、オフライン環境でも動作する。これまでSnapdragon搭載のCopilot+ PCでのみ利用可能だったが、本ビルドによりAMDおよびIntel環境でも対応するようになった。

 現時点で本機能は、日本語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の6言語に対応し、ファイル形式は、ドキュメントでは.txt、.pdf、.docx、.doc、.rtf、.pptx、.ppt、.xls、.xlsx、画像では.jpg、.jpeg、.png、.gif、.bmp、.icoをサポートしている。

タスクバーでの利用イメージ
設定での利用イメージ

 また、OneDriveに保存されたクラウド上の写真も、エクスプローラーや検索ボックスから、内容を説明する言葉で検索できるようになった。たとえば、「ヨーロッパの城」や「夏のピクニック」と入力することで、該当する写真を見つけることができる。

 こちらの機能は、個人のMicrosoftアカウントでサインインしている場合に利用可能で、職場や学校アカウントでサインインしている場合、クラウドファイル内のテキストに対するキーワード一致のみが検索結果に表示され、画像は表示されない。同社は今後、OneDrive以外のクラウドサービスにもサポートするとしている。

クラウド上の写真もセマンティック検索に対応

 本ビルドではこのほか、ファイルエクスプローラーでのzipファイルの展開速度が向上したほか、×ボタンを押してファイルエクスプローラーを閉じる際に時間がかかる問題の修正なども行なわれた。