WDLC(ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム)は19日、消費者向けキャンペーン「アイ.ハコブ」の一環として、東京・恵比寿でトークイベントを開催した。
アイ.ハコブキャンペーンは、主に携帯電話のみを中心に利用している女性ユーザーをターゲットに、携帯電話とPCが連携することによって新たに生まれる使い方と利便性を紹介し、PCや周辺機器への需要を高めるもの。
今回のトークイベントでは、ゲストとしてシンガーソングライターの秦基博氏、映画脚本家の小山薫堂氏、タレントの里田まいさんの3人が招かれ、各々が実際にPCを使った音楽活動やブログ活動などについて語られた。
WDLCの堂山昌司会長 |
イベントの冒頭でWDLCの堂山昌司会長は、「現在、携帯電話やPCは必ずインターネットに繋がっており、誰かしらとの接点になっている。だから、携帯で撮ったネット上の写真を誰かとシェアしたい気持ち、誰かに見せたいという気持ちがきっとあるはず。我々は今回のキャンペーンを通して、PCを利用したコミュニティの広がりを提案し、女性を中心にもっとPCを活用したデジタルライフを満喫してもらいたい」と話した。
続いて、秦氏と里田さん、小山氏の3人が登壇し、PCの活用法などについて語り合った。
小山薫堂氏と秦基博氏 |
秦氏は現在、弾き語りツアー「GREEN MIND 2009」を全国で開催しているが、ツアー先に関する食や観光スポットの情報をWebサイト上でファンから募集し、その勧められた場所に秦氏が実際に訪れているという。
「リハーサルの合間を縫って、ファンの皆さんからいただいたお勧め場所に行って、食べたり観光したりしています。お城に惹かれるものがあったので、この前は熊本城も紹介されて行きました。僕一人だけのガイドブックをファンの皆さんにつくってもらっている感じです。そして、実際に行った場所を写真に収め、ホームページ上にアップロードすることで、ファンに応えています」と秦氏は語った。
里田さんも登壇(写真中) |
毎日かなり頻繁にブログを更新しているという里田さんは、「実はブログは携帯電話で書いてます。でも携帯電話からだと写真の加工ができなくて、遠くにいる両親にメッセージとともに写真を送りたいときなどに不便。自分でもっとPCを活用して、写真加工ができるようになったら、積極的に活用していきたい」と語った。
小山氏は、実際に写真に音楽を付加して、フォトビデオにする編集作業でPCを活用しているという。「月に最低2本は作ってます。これをサプライズビデオとして知り合いに送ってます。ただ見ていてなんともない写真でも、音楽を付けてビデオにすると凄いストーリーになるんです。特に音楽と写真がマッチしたときは、涙が出るほど感動します」と話した。
秦氏も続けて、「僕も“朝が来る前に”という曲を作ったときに、ファンから朝の写真を募集して、ミュージックビデオにしました。同じ朝という景色も人によってはいろいろな切り取り方があって面白いです。それを曲に乗せて見たときはぐっときました」と語った。
ここで、WDLCが提供している写真共有サイト「photoConnect」がスクリーンでデモされた。決められたテーマごとに、投稿された写真が輪のようになって閲覧できるところを見て里田さんは「(自分の名前とブログの名前“まい=米”にかけて)これでお米についての輪を作りたいですね。全部お米に関する写真で! 」と喜び、会場を笑いに誘った。
photoConnectのサイト。テーマが色分けの円で表示されている | それぞれのテーマをクリックすると写真が。これは小山氏が実際にたてたテーマで、写真は日光で撮ったもので、「一見ケーキのようだが、イチゴとトマトの冷やしスパゲッティなんだよ」と話し、会場を驚かせた |
秦氏による生演奏。背景のスクリーンはファンから寄せられた写真をビデオにした |
続いて、秦氏による生演奏が行なわれた。生演奏とともに、スクリーンではファンから寄せられた写真がスライドショービデオの形で流れたが、このビデオもPCにあらかじめ入っているソフトで編集されたものとのことで、改めてPCによる写真の活用法をアピールする格好となった。
秦氏は、「作曲するときは、聴いてくれる人が想像する風景と同一の風景を、僕もまた思い浮かばせながら作曲している。今後はPCをもっと活用して、ファンの皆さんからの写真とコラボレーションした作曲に取り組んでいきたい」と語った。
最後に小山氏が、「写真やビデオを交えた編集は、実は25年前にビデオデッキでやったことがある。当時はものすごい時間がかかった上に、10万円でプロスタジオを借りて編集しなければならなかった。しかし、それが今では、同じ10万円でPCが買えて、写真からビデオが編集できるようになった。それを考えると素晴らしいことだ」。
「女性はハッピーなことを見つけるのが得意だ。日々の一瞬一瞬を写真に撮って収めるだけでなく、ビデオに編集することによって毎日がこんなに素晴らしいものであるということを、改めて実感してもらいたい」と語り、トークを終えた。
(2009年 5月 19日)
[Reported by 劉 尭]