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Razer、AIがバグを発見してレポートを生成するゲーム開発者支援サービス「WYVRN」提供開始
2025年3月21日 14:16
Razerは19日、ゲーム開発者向けプラットフォーム「WYVRN」を発表した。同日よりベータ版を提供する。
ゲームプレイ内容からバグの検出やレポートの生成などを行なう「AI QA Copilot」、ゲーム内ガイドやコーチング機能を備えたAIアシスタント「AI Game Copilot」、触覚フィードバック技術「Sensa HD Haptics」、ダイナミックライティング技術「Chroma RGB」、空間オーディオ技術「THX」からなるゲーム開発者支援プラットフォーム。Unreal Engine 5.5に統合可能なSDKを提供している。
AI QA Copilotでは、テストプレイ中にゲームのデザイン上不適切な挙動をバグとして認識し、自動的にタグ付けを行なう。また、テストプレイ終了時には認識したすべてのバグについて動画と再現手順つきのレポートを生成する。これによってテスターはプレイに集中でき、結果的に品質保証チームのバグ発見効率を高め、市場投入までの時間短縮が図れるとしている。
このほかフレームレート、メモリ使用量、読み込み時間などゲームプレイ中のPCパフォーマンスに関するデータを追跡することで、ボトルネックになる要素を特定/対処できるという。
AI Game Copilotは、ゲームプレイ中にそのゲーム特有の知識に基づく具体的なアドバイスや、適切なパフォーマンスを出すための設定や構成についての知見を提供する。助言の内容や頻度、必要度のレベルは調整可能で、開発中のタイトルごとにプレイヤーの没入感を損なわないUIへの統合も行なえるとしている。
このほかWYVRNを構成する技術に関連した直近の取り組みとしては、Sensa HD Hapticsにおいてレーシングシミュレーター向けプラットフォームのSimHubと提携し、レーシング系タイトルの没入感向上に向けて環境の構築を進めるとしている。またTHXではIAMF規格をサポートすることで、新しいオーディオ規格との将来にわたる互換性確保を図っている。