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Pixelの12月更新。通話の自動応答強化や操作しやすくするモードなど

Gemini Advancedではパーソナライズ機能が強化された

 米Googleは5日(現地時間)、Pixel端末向けの新機能を提供開始した。

 主な更新内容は、Geminiのパーソナライズ機能や通話スクリーニング機能の強化、作成したステッカーの共有機能、Emoji Kitchenのナビゲーション機能強化、ライブ映像を含む動画のリアルタイム文字起こし、セキュリティ機能の強化など。

 Pixel Fold向けには、写真アプリで両方の画面を使って写真を同時プレビューできる機能や、子どもを撮影するとき片側の画面にアニメーションを表示して気を引く「Made You Look」などが追加された。

 Geminiでは有料プランのGemini Advancedにおいて、ユーザーの興味や好みを記憶できるようになった。例えばユーザーがベジタリアンの場合、Geminiにその旨を伝えると、以後ユーザーがベジタリアンであることを前提とした応答を行なうようになるという。英語のみ対応。

 スマホ向けAIモデル「Gemini Nano」による通話スクリーニング機能では、電話に出ることなく画面のタップによってAIに応答内容を指示できるようになり、相手の質問に対してタップで「はい」や「いいえ」などと応答できる。また、応答中の会話をリアルタイム文字起こししもできる。こちらも英語のみの対応となっている。

Gemini Nanoが対応する通話スクリーニングの内容を見ることができる

 写真アプリではUltra HDRで撮影した写真をInstagramに投稿するまでの手順を減らしている。またSnapchatを利用する際にも写真や動画を探す際のUIを改善している。

写真や動画を探す際のUIを改善
Pixel Foldでは両画面を使って写真撮影時のプレビューができる
子どもを撮影するときに気を引くアニメーションが流せる

 IMEのGboardでは、自分で作成したステッカーをGboardに登録できるほか、他者に共有できるようになった。またEmoji Kitchenにおいてミックス絵文字を探す際のナビゲーションも改善を図っている。

自分で作ったステッカーをGboardに登録したり他者と共有できる

 視聴中のライブ映像などから字幕を文字起こしする機能では、単にナレーションの文字起こしを行なうだけでなく、話者の息遣いや声のトーンなども字幕化してよりライブ感が伝わりやすくしている。英語のみ対応。

話者の声の調子や息遣いなども字幕で表示できるようになった。

 このほかスクリーンショットの自動分類や検索性の改善、画像内容からそれが何であるかのテキストを候補として列挙する機能や、フォントサイズ/タッチ感度を上げ、操作しやすくするモードなども追加。セキュリティ機能では、設定変更時に生体認証を要求するベータ機能「Identity Check」へのアクセスが可能になっている。

画像の内容を認識してテキストを表示する
端末の重要な設定を変更する際に生体認証を要求するIdentity Check