ニュース
第2世代3D V-Cacheでゲーム性能が最大8%向上した「Ryzen 7 9800X3D」
2024年11月1日 10:21
AMDは10月31日、Zen 5アーキテクチャ採用のCPUコアと、第2世代3D V-Cache技術を採用したデスクトップ向けCPU「Ryzen 7 9800X3D」を正式発表した。推奨小売価格は479ドル。予告では11月7日発売予定となっている。
従来の3D V-Cacheはコアコンプレックスダイ(CCD)の上に配置されていたため、CPUコアとCPUクーラーの間に3D V-Cacheが挟み込まれた構造だった。このため発熱が大きいCPUコアを十分に冷却できず、CPUクロックが上がらない問題があった。
Ryzen 7 9800X3Dの第2世代3D V-Cacheは、CCDの下部に置かれることとなり、CCDとCPUクーラーの距離が近くなったため温度が低下、高いクロックを達成できるようになった。AMDによれば前世代のRyzen 7 7800X3Dと比較してゲーム性能が平均で8%、競合のCore Ultra 9 285Kと比較して平均で最大20%高速としている。
主な仕様は、コア数が8基、スレッド数が16基、ベースクロックが4.7GHz、ブーストクロックが最大5.2GHz、合計キャッシュ容量が104MB、TDPが120Wなどとなっている。