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日本IBM、半導体設計を学べるカードゲームを開発。半導体設計の人材育成を開始

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、半導体設計を疑似体験で学べるカードゲーム「The Game」を開発した。本ゲームは半導体業界の人材不足が深刻化する中で、次世代の半導体技術者を育てるために開発された。同社は今後、The Gameを活用した学習を通じて半導体設計の人材育成を国内で展開する。

 The Gameは、半導体の用途、要件、予算などに応じて、性能とコストを考慮しながら半導体回路の構成要素であるIPコアを選択し、実践的に全体回路を設計するカードゲーム。コンポーネントの説明も記載されており、文理問わず中学生から現場で役立つ半導体設計を学習できるという。

 同社はThe Gameを活用した半導体設計の人材育成を、全国に展開するIBM地域DXセンターを中心に国内で開始する。取り組みの第1弾として、The Gameを用いたセミナー「システム・オン・チップ(SoC)設計セミナー」が10月26日と27日に北九州市で実施される。

 本セミナーでは、講義とThe Gameを使った実習により、短期間で半導体設計に必要な知識を学ぶことができる。対象は高校生以上で、先着30名が参加費無料で参加できる。