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Xがインプレゾンビ対策。返信の広告表示は収益対象外に

 X(旧Twitter)は10月10日、クリエイター向けの収益配分プログラムの仕組みをアップデートすると発表。11月8日以降、投稿の返信欄に広告が表示されても収益が増加しなくなり、Xプレミアムユーザーがエンゲージメントすることで支払いが行なわれるようになる。

 Xは2023年8月に、Xプレミアムに加入することによって、投稿の閲覧回数に応じて収益が得られる広告収益分配プログラムを開始した。この仕組みを悪用し、多く閲覧されているほかのユーザーの投稿に対して無関係な返信を行なったり、転載を行なったり、トレンドに入ったハッシュタグをつけ、拡散された投稿を複製したりすることで、閲覧数(インプレッション数)を増加させ収益を上げる「インプレゾンビ」が目立つようになった。

 こうしたインプレゾンビは、偽情報の拡散や社会的な混乱を招く一因となっている。

 今回のアップデートでは、投稿の返信欄の広告表示ではなく、コンテンツの質(返信、いいね、ブックマーク、コンテンツの視聴時間などのインタラクション)を分析して、エンゲージメントを評価。特に、プレミアムユーザーからのエンゲージメントの価値を評価し、それに基づき本物のインタラクションのみが収益にカウントされるようになった。加えて、ファームビューへの返信に無関係なコンテンツを投稿するといったスパム行為を検出した場合、ペナルティを科するとしている。

 これにより、インプレゾンビの減少が期待される。