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デザイン全振りスマホ「CMF Phone 1」国内発売。新イヤフォンも

CMF Phone 1 ライトグリーンの本体

 Nothing Technologyは26日、都内にて新製品発表会を開催し、グローバルでは7月に発表されていたAndroidスマートフォン「CMF Phone 1」、およびワイヤレスイヤフォン「Ear(open)」という2製品の国内発売が発表された。いずれも10月1日を予定しており、同社公式サイトにて9月27日から予約受付も開始される。

 今回は、発表された新製品および発表会の模様のレポートをお送りする。

Nothingのサブブランド「CMF」初のスマートフォン「CMF Phone 1」

 冒頭にも書いたように、今回の発表会ではグローバルでは7月に発表、販売が開始されたNothingのサブブランド「CMF」の初のスマートフォン「CMF Phone 1」の国内発売が発表された。

 価格は直販サイトで4万4,800円(ストレージ256GB)、MVNOはIIJから他社からの乗り換えで3万4,800円、それ以外では3万9,800円(128GB)だ。

 CMF Phone 1はチップセットにMediaTek製の「Dimensity 7300 5G」を採用し、8GBのメインメモリを搭載したミドルレンジのAndroidスマートフォンだ。本体ストレージ容量は128GBまたは256GBで、最大2TBまでのmicroSDカードにも対応している。

 また、本体ストレージを仮想メモリとして扱うRAMブースター機能にも対応し、同機能を利用した場合には最大16GBまで拡張することが可能だ。

本体右側面は電源ボタンのみとシンプル
本体左側面もボリュームボタンのみ

 OSはAndroid 14をベースにした「Nothing OS 2.6」が搭載され、Nothing Phoneシリーズ同様に特徴的なドットパターンなどを生かしたUIを楽しむことが可能だ。

 スペックだけ見れば平均的なミドルレンジのスマートフォンだが、CMF Phone 1の大きな特徴としてバックパネル側のカスタマイズ機能が挙げられる。

 バックパネルはユーザー自身で取り外し交換することが可能なだけでなく、専用アクセサリを組み合わせることもできる。専用アクセサリーは発表時点ではキックスタンド、ストラップ、カードケースが用意されている。

外部接続端子のUSB Type-CやSIMカードスロットは本体下部にまとまっている
オレンジの本体。よく見ると分かるがほかのカラーと違いレザー調のテクスチャが施されている
ブラックの本体
特徴的なユーザー交換可能なバックパネルとアクセサリ

Nothing初のオープン型ワイヤレスイヤフォン「ear(open)」

 同時に発表されたワイヤレスイヤフォン「ear(open)」は、Nothingのイヤフォンとしては初のオープン型だ。

 オープン型となるため、耳穴に押し込んで装着ではなく、耳掛けで装着するのも従来モデルとの大きな違い。

 発売は10月1日を予定しており、価格はNothing直販サイトで2万4,800円と案内されている。また、予約は9月27日より開始される。

 オープン型のイヤフォンはインナーイヤー型/カナル型と比べ音漏れが気になるところだが、同社独自の「Sound Seal System」と指向性スピーカーの組み合わせで音漏れを極限まで抑える仕様になっている。

これまでのNothing製イヤフォン同様、クリアが映えるケース・本体
耳掛け型の形状を収納するため、専用ケースはワイヤレスイヤフォンとしては大きめだ
ear(open)本体そのものは小型。左右を見分けやすいようなカラー分けもデザイン上のアクセントになっている

 音質についても、14.2mmと大型のダイナミックドライバを搭載し、Android 5.0以上のスマートフォンであれば専用アプリ「Nothing X」からイコライザーのカスタマイズも利用することが可能だ。

 またデュアル接続として2台のデバイスとの同時接続に対応し、Nothing OSを搭載したスマートフォンとの組み合わせであればChatGPTの音声操作にも対応している。ゲーム向けの低遅延モードも用意されている。

 イヤフォン本体はIP54の防水防塵性能にも対応する。連続再生時間は最長で8時間。充電ケースを併用した場合は最大で30時間と長く、10分感の充電で2時間の連続再生ができる急速充電にも対応している。

スマートフォンでの国内成長率は1位、限定モデルは1時間で完売

Nothing Japan マネージングディレクターの魚住吉朗氏

 新製品発表会では、Nothing Japan マネージングディレクターの魚住吉朗氏が登壇し、同社が日本市場に製品を発表して以降、どのような成長を遂げてきたかが語られた。

 民間調査会社のデータによると、Nothingのグローバルにおけるスマートフォン市場での成長率は前年同期比で693%、日本のスマートフォン市場における成長率も1位となった。2022年に同社のスマートフォン1号機である「Nothing Phone (1)」の投入から堅調な成長が続いていることがアピールされた。

 また、スマートフォンだけでなくワイヤレスイヤフォンについても成長著しく、こちらも成長率はグローバル市場で769%、国内市場でも成長率は2位と勢いよく成長を遂げているとのことだ。

 またこれまでに発売した製品の中でも、今年発売した「Nothing Phone (2a)」は同社のスマートフォンとして初めて「おサイフケータイ」に対応したことで販売台数が大きく伸長した。

 さらに限定デザインの施された「Nothing Phone (2a) Special Edition」は約1時間で完売するなど、熱心なファンの獲得はもちろんのこと、成長率だけでなく注目度も向上していることが語られた。

IIJでは「CMF Phone 1」の限定モデルの取り扱いも同時発表、若年層の支持率の高さも明らかに

 CMF Phone 1」について、インターネットイニシアティブ(IIJ)での取り扱いについても同時に発表された。

 先述の通り、IIJではストレージ容量が通常モデルの半分となる128GBになるが、代わりに同じCMFブランドのワイヤレスイヤフォン「CMF(Buds)」がセットになった発売記念BOXが用意される。

 価格も、他社からの乗り換え時で3万4,800円と求めやすい価格に設定され、Nothingのスマートフォン/ワイヤレスイヤフォンのさらなる成長に一役買うことになりそうだ。

 ゲストとしてIIJのMVNO事業部 コンシューマーサービス部の亀井正浩部長が登壇し、これまで同社が取り扱ってきたNothingのスマートフォンの反響について語る場面もあった。

 IIJは2022年発売の初代モデルとなる「Nothing Phone (1)」から歴代モデルを取り扱っており、購入者の年齢層は主に30代からそれ以下の世代と若い世代から強く支持されているとのこと。戦略的な価格も含め「Nothing Japanとのパートナーシップを生かし、若い世代にIIJmioを知って使ってもらう機会になってほしい」と話した。

IIJ MVNO事業部 コンシューマーサービス部の亀井正浩部長
IIJmioでは最安で3万4,800円から、CMF Phone 1の販売を行なう