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デル、Lunar Lake搭載で最大26時間連続駆動の「XPS 13」を国内発売
2024年9月20日 17:52
デル・テクノロジーズは、Lunar LakeことCore Ultraシリーズ2を搭載した13.4型フラグシップモバイルノートの新型「XPS 13」を国内向けに27日より順次発売する。価格は、Core Ultra 5 266V/16GBメモリ/512GB SSD/液晶搭載モデルで約26万円、Core Ultra 7 258V/32GBメモリ/1TB SSD/有機EL搭載モデルで約33万円を見込んでいる。
Intelの新型プロセッサCore Ultraシリーズ2を採用した13.4型モバイルノート。従来製品から処理性能を引き上げるとともに、CPUとメモリを統合することで省電力性を高めたのが大きな特徴となっている。同社の検証によれば、フルHD+液晶搭載モデルでNetflixの4Kコンテンツを連続再生した場合、XPSシリーズ内でも最長クラスとなる26時間駆動が可能だとする。
プロセッサのラインナップは、Core Ultra 5 226V(メモリ16GB)、7 256V(16GB)、7 258V(32GB)、9 288V(32GB)を用意。なお、Core Ultra 9搭載モデルについては11月下旬の発売となる予定。ストレージは512GB、1TB、2TBのSSDで、Wi-Fi 7も標準で搭載する。また、すべての構成がIntel Evo Editionの認定を取得している。
ディスプレイサイズは引き続き13.4型で、パネルはフルHD+(1,920×1,200ドット)非光沢/120Hz液晶、WQXGA(2,560×1,600ドット)非光沢/120Hz/タッチ対応液晶、2,880×1,800ドット非光沢/タッチ対応有機ELの3種類を用意。狭額縁デザインのInfinityEdgeデザインで、Dolby Visionやブルーライトを抑えるEyesafeなどにも対応している。
デザインは従来モデルと同様で、ボディにはCNC削り出しアルミニウムを使用。キーボードはタッチファンクションやガラス製タッチパッドなどを引き続き採用している。あわせて、低炭素リサイクルアルミニウムを始めとした再生素材を各所に使用し、EPEAT Gold認証を取得するなどサステナビリティにも配慮した。
本体の左右にはThunderbolt 4を1基ずつ搭載。ディスプレイ上部には1080p Webカメラも備えており、Windows Studio Effectsによる背景ぼかしなども利用できる。
本体サイズは295.3×199.1×14.8mm、重量は1.18kg(有機ELモデル)または1.22kg(液晶モデル)。カラーはプラチナとグラファイトの2種類を用意する。
AI PCの販売比率が拡大
20日に開催された新製品発表会では、デル・テクノロジーズ株式会社 ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタントの松原大氏が、新型XPS 13を紹介するとともに、同社のAI PCの販売状況についても説明した。
Core Ultraシリーズ1搭載製品の投入以降、市場は拡大してきているとし、同社ノートPC製品における販売比率でみると、NPU搭載PCは2024年第2四半期では33%、2024年第4四半期では8月までの時点で48%にまで伸びているという。その上で、AIの普及に向けては、台数を多く届けていくことが重要であり、今回の新製品の投入に至ったと話した。
また、画像生成AIのStable Diffusionや、LLM(大規模言語モデル)のELYZAを使ったAI性能のデモも実施。ローカル処理で高速に画像を生成したり、テキストでの質問に回答したりする様子が実演された。
さらに、インテル株式会社 技術本部 部長 工学博士の安生健一朗氏も登壇。Core Ultraシリーズ2はAIの性能が注目されがちだが、通常のPCとしての機能も当然進化しているとした上で、PCを普通に使ってもバッテリが長く持つ優れた電力効率、CPU/NPU/GPUの改良や性能向上など、その強みについて説明した。