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AMD、Ryzen 9000のゲーム性能が公称値に達しないとの指摘に回答
2024年8月23日 13:31
AMDは、Zen 5アーキテクチャを採用した最新CPUのRyzen 9000シリーズに関して、一部のレビュアーからのゲーム性能が同社のテスト記録に達しないとの指摘に回答した。
AMDの内部テストでは、Ryzen 9000シリーズの1080p解像度でのゲーム性能は前世代と比較して平均9%向上していたが、一部のレビュアーから同様の結果が得られないことが指摘された。同社によると、これはAMDがテストをWindowsの管理者モードで実行していたためで、結果として最新の分岐予測機能を生かしたコードの最適化が反映されたからだという。
しかしこの管理者モードにおける実行は一般的ではなく、通常モードにおける最新の分岐予測機能を生かす実装は現在Windows 11バージョン24H2のリリースプレビュー版(ビルド26100)でしか有効になっていない。
同社はRyzen 9000シリーズの性能を最大現に引き出すための環境設定として、Windows 11のバージョン24H2へのアップデートを勧めている。同バージョンには、コードの最適化機能が搭載されており、内部テストと同様の性能が得られる可能性が高いという。
なお、同社によるRyzen 9 9950Xを使用した、Windows 11バージョン24H2と23H2におけるゲームの平均フレームレート比較では、Far Cry 6で13%、Cyberpunk 2077で7%の向上が確認されたという。