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X、EU域内のユーザーデータを使ったAI学習を一時停止。ロイター報道

 ロイターが9日報じたところによると、X(旧Twitter)が8日、アイルランドの裁判所の審理において、EU域内のユーザーから一定の期間に収集した個人データを、AIの訓練に使用しないことで合意した。同国のデータ保護員会(DPC)がXに対し、AI開発やトレーニングなどを目的としたユーザーデータの処理を停止、または制限する命令を求めていたという。

 報道によると、Xでは公開ポストをAI学習に使用することについて、すべてのユーザーが設定からオプトアウトできると説明。一方で裁判所は、Xが5月7日にAI学習用のユーザーデータ処理を開始し、その後7月16日からオプトアウトのオプションを用意しており、当初から全ユーザーには提供していなかったと指摘した。

 Xでは、5月7日から8月1日までの期間にEU域内のユーザーから収集したデータは、DPCの命令に関する裁判所の決定が出るまで使用しないと説明しており、9月4日までに異議申立てを行なう予定だという。