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キッザニア東京にマウスの「パソコン工場」。受注から組み立て、出荷まで、ものづくりを体験
2024年6月28日 10:08
株式会社マウスコンピューターは26日、子ども向け職業体験施設「キッザニア東京」に「パソコン工場」パビリオンを出展した。同社によるキッザニアへの出展は2021年の「キッザニア甲子園」以来2施設目となる。
パソコン工場パビリオンでは、顧客からの注文を記載したオーダーシートに沿ってパーツをピックアップし、実際に組み上げて起動確認を行ない、出荷するまでの流れが体験できる。
これはマウスコンピューターの工場でPCを組み上げる際に行なわれている手順の一部と同様の流れであり、マウスコンピューターが毎年夏に実施している「親子パソコン組み立て教室」でも同じ工程を体験するパートがある。同イベントでは参加した親子が購入したPCを自ら組み立てるという点で違いはあるが、パソコン工場パビリオンで体験できる内容はその簡易版といえる。
オーダー受注からPC組み立て、出荷までを30分で体験
パビリオンで体験できる主な内容は、ゲーミングPCの組み立て。ビデオカード、メモリ、ストレージの3つを取り出してマザーボードに組み付けるというもの。水冷CPUクーラーやフロントコネクタケーブル、SSD用SATAケーブルなどの配線も参加者の手で行なう。対象年齢は5~15歳。参加者8名に対して講師役のスタッフ2名がつく。
パビリオン参加者には、はじめにスタッフがPCの仕組みやパーツの役割、取り扱い上の注意点などを説明。続けてオーダーシートを手渡す。オーダーされたPCを組むために必要なパーツを収めた棚にはランプが設置されており、バーコードを読み取るとランプが点灯する。
該当するパーツを取り出したらデスクに移動し、組み付けを行なう。具体的な手順はデスクに設置されたモニターに表示されており、スタッフの説明に従って進める。本来は30分かかる想定だが、取材した日は手順が省略されており、ビデオカードと水冷CPUクーラー、フロントコネクタケーブルの取り付けのみを行なう15分程度の内容となっていた。
参加者に感想を聞いたところ、「今までパーツの名前は知らなかったので、今回の体験でPCの仕組みを知ることができて勉強になった」、「壊してしまったらどうしよう、という緊張感があった」という。
これからも全国の子どもたちにものづくりを伝えていきたい
同日、パソコン工場パビリオンの出展開始に際して、キッザニア東京内でオープニングセレモニーが開催された。こどもが職業体験を行なう主旨という場所柄、セレモニーの司会進行もキッザニアの「こども議会」議員が担当していた。
株式会社マウスコンピューター代表取締役社長の軣(とどろき)秀樹氏は挨拶として、創業以来さまざまな形で「人とパソコンをつなげる」取り組みを続けてきたことを説明。すでに出展している「キッザニア甲子園」や、2010年より開催している「親子パソコン組立教室」にも言及し、参加した子どもたちが自らの手でPCを組み立て、起動を確認できたときの喜びの表情を目の当たりにして「これからも全国の子どもたちにものづくりを伝えていく思いを新たにした」と話した。
KCJ GROUP株式会社 代表取締役社長の圓谷道成氏は、キッザニアのモットーとして「子どもたちの生きる力を育む」事業方針を紹介した。「子どもたちがPCを楽しみながら組み立てられるアクティビティを提供できることを嬉しく思う」とともに、パソコン工場体験においては「楽しみながら学んで、PCを好きになっていただきたい」と期待を語った。
セレモニーでは、パソコン工場パビリオンのユニフォームを子ども2人が登壇。軣氏と圓谷氏からそれぞれオーダーを受けてPCを組み立てるイメージのデモを行なった。オーダーシートを受け取り、パーツをピッキングし、組み立て、起動確認をするというパビリオン体験内容だ。
キッザニア東京ではパソコン工場パビリオンのオープンを記念して、オリジナルグッズやエコバッグのプレゼントキャンペーンを7月24日まで実施している。キッザニア東京の公式Xをフォローのうえ対象投稿をリポストすると、抽選で10名にオリジナルグッズを進呈する。