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1,300kpm超えも飛び出すタイピング大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2024」が開催
2024年3月12日 11:58
東プレ株式会社は9日、タイピング大会「REALFORCE TYPING CHAMPIONSHIP 2024(RTC2024)」を東京・汐留にある日本テレビ社屋で開催した。
このイベントはタイピングの速さと正確さを競う大会。開催は今回で5回目。2度のオンライン予選を経て選出された16名が決勝トーナメントに参加した。
試合はネットワーク対戦型タイピングアプリの「Wheather Typing 4.3(RTC2024 Ver.)」を用いて、ワード(短文)打ち込みの速さと正確性の両方を競う内容。10ワード(短文10本)を先に打ち切った方が1ラウンドを得る。準決勝まではBO5(3本先取)、決勝戦のみBO9(5本先取)。
タイピング勝負ということで、速度と正確性の両方が重要になるルールが定められている。それは「正確性95%を維持すること」だ。各ラウンドにおいて正確性が95%以上を維持していれば、相手が95%を下回った状態で10ワードを先に打ち終わったとしても、正確性を維持していた方がラウンドを得ることになる(双方とも95%を上回っている場合は通常通り10ワードを先に打ち切った方がラウンドを得る)。
このルールの存在によって「より速く、正確に」タイプする動機が生まれると同時に、各ラウンドの戦術に幅が出るようになった。たとえば相手が正確さを犠牲にしても速度を重視するタイプであれば正確性を重視する方針を採ることができるし、あえて正確性を94%以下にしておいてスピード勝負に持ち込んでから途中で94%→95%に戻す形で揺さぶりをかけることもできる。
このルールを踏まえた上で、タイピング技術と併せて選手同士の駆け引きを見るのが観戦を楽しむ1つのポイントといえるだろう。なお出題ワードには「旅行系」、「ライフ系」、「日テレ系」、「オールジャンル」の4ジャンルがあり、事前に公開されているため、出場者には練習の機会があった。
見どころとしてはこのほか、各試合前に会場のモニターに映し出される「運指表」がある。これは各選手がそれぞれの指で打鍵する範囲を図にしたもので、四角で囲まれたキーは各選手のホームポジション、中央の分割線は右手と左手で打鍵する範囲の境界をそれぞれ示す。
運指表は選手ごとにとても個性的で、アーカイブ観戦をする際には解説者の隅野貴裕氏による分析と併せて楽しめるポイントとなっている。試合中の画面には手元カメラの映像も含まれているので、意識して目を向けてみると面白いかもしれない。
以下、試合の様子をいくつかピックアップしていく。
準々決勝 第1試合 miri vs くわな ラウンド1
準々決勝第1試合で早くも第4回大会と同じ決勝カードとなった。4大会連続優勝者のmiri選手に、くわな選手が再挑戦した。
3位決定戦 はやとぅ vs goe ラウンド4
はやとぅ選手対goe選手の3位決定戦。正確性を下げてから95%に戻すことでラウンドを取った。
決勝戦 くわな vs 三山羊 ラウンド7
決勝戦は、かな入力とローマ字入力の対決となった。一進一退の攻防が熱い試合展開。
優勝を勝ち取ったのは三山羊選手。前大会準優勝の強豪・くわな選手を破っての初優勝となった。三山羊選手は試合後のインタビューで追われる立場になった気持ちを尋ねられた際に「(タイピングが)楽しい時も楽しくない時も、ひたすら打ち続けてきたので、これからも(優勝したからといって)立場は変わらないと思います。次回以降もできる限りは参加したいです」と答えている。
今大会では3位までの選手に賞金とRealforceの希望モデル、参加記念のクリスタルを進呈。来年の開催については現時点で未定だが、今大会より優勝トロフィーに歴代優勝者の名前が刻まれるとのことで、RTCは今後も定期的に開催される見込みだ。