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Pixelの国内シェア急拡大。成長率527%で3位に~IDC調べ

2023年第4四半期国内スマートフォン市場上位5社 出荷台数シェア

 IDC Japan株式会社は、国内における従来型携帯電話およびスマートフォン端末について、2023年第4四半期および通年での出荷台数の調査結果を発表した。

 これによると、2023年第4四半期の従来型携帯電話およびスマートフォンの合計出荷台数は、前年同期比3.5%減の830万台で、このうちスマートフォンは同2.4%減の828万台となった。メーカー別でみると、1位がAppleで446万台(シェア55%)、2位がシャープで96万台(11.4%)、3位がGoogleで91万台(11%)、4位がSamsungで40万台(4.8%)、5位が京セラで39万台(4.7%)などとなった。

 2023年通年でみると、合計出荷台数は前年比11%減の3,001万台を記録。メーカー別シェアでは、1位がAppleで1,558万台(シェア51.9%)、2位がシャープで326万台(10.9%)、3位がGoogleで322万台(10.7%)、4位がSamsungで188万台(6.3%)、5位は京セラが163万台(5.4%)となった。

2023年国内スマートフォン市場上位5社の市場シェアおよび前年比成長率

 中でもGoogleは、わずかにシャープに届かずシェア3位となったものの、2022年の1.5%から2023年は10.7%へと急速にシェアを拡大。前年比成長率では527%に達した。IDCでは、2023年5月までドコモでの取り扱いがなかったことを踏まえると、2024年もこのまま成長できれば国内市場シェア2位を獲得する可能性が高いと分析している。

 そのほか2023年の動向としては、Appleやシャープは前年からシェアを保持。一方で、FCNTが民事再生を申請し、京セラがコンシューマ向けデバイスからの撤退を発表したほか、ソニーやSamsungは前年比で100万台以上出荷台数を減らしており、国内でのシェアを落とすかたちとなった。同社では、2024年は国外メーカーの存在感が高まるとともに、国内メーカーにとっては自らの立ち位置の確認を迫られる年になるだろうと予測している。