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「Google Pixel 8/Pro」は新チップ搭載で7年間アップデートを提供

Pixel 8 Pro

 米Googleは4日、新スマートフォン「Google Pixel 8」および「Google Pixel 8 Pro」を発表した。すでに予約受付を開始しており、直販のほか、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクからも発売。直販での価格は、Pixel 8 128GBが11万2,900円、同256GBが12万2,900円、Pixel 8 Pro 128GBが15万9,900円、同256GBが16万9,900円、同512GBが18万9,900円。

 両製品共通の仕様として、新チップGoogle Tensor G3プロセッサを搭載。同チップのトランジスタ数やクロックと言った細かい点は明かされていないが、Armとして10年ぶりの新アーキテクチャとして2021年に発表した「Armv9」を採用している。次世代TPU(Tensor Processing Unit)、新しいビジョンDSP、高効率イメージシグナルプロセッサなども内包し、Pixel 7と比べてマシンラーニングの演算性能は150倍になっているという。

 その性能を活用した新機能として、「編集マジック」を搭載。既存のPixelシリーズでは、写真に写り込んだ第三者や余計な物などを指でなぞるだけで簡単に削除できたが、編集マジックを使うと、被写体の場所を動かしたり、拡大縮小したり、あるいは天候を変えたりといったことができる。

 また、「ベストテイク」機能により、複数人のスナップを撮影した際に、前後のシーンも撮影しておくことで、それぞれの顔のベストショットを個別に選んで合成できる。Pixel 8 Proでは、ISO感度やシャッター速度などを手動で設定できる「プロ設定」モードも追加。マクロ撮影機能はPixel 7ではProのみ利用可能だったが、Pixel 8は無印でも利用可能になり、Pixel 8 Proは動画でもマクロ撮影が可能となった。

 動画には「音声消しゴムマジック」機能が追加され、騒音を低減できる。

 OSは最新のAndroid 14を搭載。また、従来機種はセキュリティ/OSのアップデート提供期間が5年だったが、7年に延長された。

Pixel 8 Pro(Porcelain)
Pixel 8 Pro(Obsidian)
Pixel 8 Pro(Bay)

 2製品の基本的な違いは、本体/パネルサイズとカメラ回りの仕様、メモリ容量、最大ストレージ容量、バッテリ容量などだが、Pixel 8 Proには新しいハードウェアとして温度センサーが搭載された。計測可能な温度はは-20~150℃まで。

 Pixel 8は、メモリが8GB、ストレージが128/256GB、パネルが6.2型1,080×2,400ドット/60~120Hz表示対応のOLED、本体サイズが70.8×150.5×8.9mm、重量が187g、バッテリ容量が4,575mAh、駆動時間が24時間以上、背面カメラが5,000万画素Octa PD広角カメラ(F1.68/画角82度/センサーサイズ1.31分の1型)、1,200万画素ウルトラワイドカメラ(F2.2/画角125.8度)、前面カメラが1,050万画素Dual DP自撮りカメラ(F2.2/画角92度/固定フォーカス)。

 Pixel 8 Proは、メモリが12GB、ストレージが128/256/512GB、パネルが6.7型13440×2,992ドット/1~120Hz表示対応のOLED、本体サイズが76.5×162.6×8.8mm、重量が213g、バッテリ容量が5,050mAh、駆動時間が24時間以上、背面カメラが5,000万画素Octa PD広角カメラ(F1.68/画角82度/センサーサイズ1.31分の1型)、4,800万画素Quad PDウルトラワイドカメラ(F1.95/画角125.5度)、4,800万画素Quad PD望遠カメラ(F2.8/画角21.8度/光学ズーム5倍)、前面カメラが1,050万画素Dual DP自撮りカメラ(F2.2/画角92度/オートフォーカス)。

 共通の仕様として、SIMはNano SIMとeSIMのデュアル構成、無線はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、NFC、FeliCaに対応。Pixel 8 Proは加えて、正確な距離測定と空間定位に利用する超広帯域無線チップも搭載。5Gは、Pixel 8がSub 6対応で、Pixel 8 Proはミリ波にも対応。

 生体認証は、顔認証と指紋認証に対応。充電はワイヤレスに対応する。

Pixel 8(Obsidian)
Pixel 8(Rose)
Pixel 8(Hazel)