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ASUS、薄型軽量の16型Core Ultra/14型Ryzen 8040搭載ゲーミングノート
2024年3月6日 11:00
ASUS JAPAN株式会社は、軽量薄型設計のゲーミングノート「ROG Zephyrus」シリーズの新モデルを発表した。Core Ultra H搭載の16型「ROG Zephyrus G16 GU605」シリーズと、Ryzen 8000搭載の14型「ROG Zephyrus G14 GA403」シリーズを用意しており、価格はそれぞれ26万9,800円から、32万9,800円から。
両シリーズともに、従来モデルからデザインを刷新。アルミニウム合金から削り出したCNCユニボディを採用し、強度や放熱性を維持しつつ薄型軽量の設計とした。天板には新たにLEDを使ったSlash Lightningを採用し、1本の斜線が入ったようなデザインとなった。キーボードもキーキャップやタッチパッドの大型化を図り、操作性を高めている。
一部のモデルを除き、ROGゲーミングノートPCとしては初となる有機ELディスプレイを搭載。独自の認証基準であるROG Nebula Displayを満たしており、高リフレッシュレートながら明るく、鮮やかな表示が可能だとする。そのほか、構成に応じた独自の冷却システムのROG Intelligent CoolingやMUXスイッチ機能なども搭載。Xbox Game Pass Ultimateの3カ月利用権も付属する。
ROG Zephyrus G16 GU605シリーズ
ROG Zephyrus G16 GU605シリーズは、最大でCore Ultra 9 185HとGeForce RTX 4080 Laptop GPUを搭載可能な16型ゲーミングノート。Core Ultraが内蔵するAI Boostにより、AI機能も利用可能となっている。
ディスプレイは最大240Hz表示に対応する有機ELまたは非光沢液晶を採用。有機ELモデルについては、より鮮やかな映像表示に加え、0.2msの応答速度を実現しており、残像感の少ない表示が行なえる。解像度はともに2,560×1,600ドットとなる。
冷却機構にはROG Intelligent Coolingを採用。CPUにはThermal Grizzly製の液体金属を採用し、従来のサーマルペーストの場合と比べて13℃低い温度を実現したという。
また、GeForce RTX 4060/4070 Laptop GPU搭載モデルでは、4本のヒートパイプとTri Fanテクノロジーの組み合わせ、GeForce RTX 4080 Laptop GPU搭載モデルでは、VRMやVRAMなどまでカバーする大型ベイパーチャンバーと第2世代Arc Flow Fansの組み合わせをそれぞれ採用。構成に応じた性能を最大限引き出せる設計とした。
主な仕様は、Core Ultra 9 185H/7 155H、32GBメモリ、1TB PCIe 4.0 SSD、GeForce RTX 4080/4070/4060 Laptop GPU、16型2,560×1,600ドット240Hz表示対応の光沢有機EL/非光沢液晶、Windows 11 Homeなどを搭載。
インターフェイスは、Thunderbolt 4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1、HDMI、SDカードスロット、音声入出力などを装備。
本体サイズは354.95×246.95×14.95~17.45mm(モデルによる)、重量は約1.85~1.95kg(同)。バッテリ駆動時間は約6.9時間。
各モデルごとの仕様は以下の通り。
GU605MZ-U9R4080W | GU605MI-U9R4070W | GU605MI-U9R4070G | GU605MV-U7R4060GS | |
---|---|---|---|---|
CPU | Core Ultra 9 185H | Core Ultra 7 155H | ||
メモリ | 32GB LPDDR5X-7467 | |||
ストレージ | 1TB PCIe 4.0 SSD | |||
GPU | GeForce RTX 4080 Laptop GPU | GeForce RTX 4070 Laptop GPU | ||
ディスプレイ | 16型2,560×1,600ドット/240Hz光沢有機EL | 16型2,560×1,600ドット/240Hz非光沢液晶 | ||
OS | Windows 11 Home | |||
インターフェイス | Thunderbolt 4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1、HDMI、207万画素Webカメラ(Windows Hello対応)、SDカードスロット、音声入出力など | |||
サイズ | 354.95×246.95×14.95~17.43mm | 354.95×246.95×14.95~16.43mm | 354.95×246.95×14.95~17.45mm | |
重量 | 約1.95kg | 約1.85kg | ||
カラー | プラチナホワイト | エクリプスグレー | ||
直販価格 | 44万9,800円 | 43万9,800円 | 33万9,800円 | 26万9,800円 |
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズ
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズは、最大でRyzen 9 8945HSとGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載可能な14型ゲーミングノート。こちらもRyzen AIによるAIアクセラレーション機能が利用できる。
ディスプレイは各モデル共通で14型2,880×1,800ドット有機ELを搭載。120Hzの高リフレッシュレート表示対応で、0.2msの応答速度に対応する。
冷却機構には3本のヒートパイプとTri Fanテクノロジーを組み合わせたROG Intelligent Coolingを採用。CPUには液体金属グリスを使用し、熱伝導率を高めた。
主な仕様は、Ryzen 9 8945HS/7 8845HS、32GBメモリ、1TB PCIe 4.0 SSD、GeForce RTX 4070/4060 Laptop GPU、14型2,880×1,800ドット120Hz光沢有機EL、Windows 11 Homeなどを搭載。
インターフェイスは、USB4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI、207万画素Webカメラ(Windows Hello対応)、microSDカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは311×220×15.9~16.3mm、重量は約1.5kg。バッテリ駆動時間は約11.2時間。
各モデルごとの主な仕様は以下の通り。
GA403UI-R9R4070W | GA403UI-R9R4070G | GA403UV-R7R4060W | |
---|---|---|---|
CPU | Ryzen 9 8945HS | Ryzen 7 8845HS | |
メモリ | 32GB LPDDR5X-6400 | ||
ストレージ | 1TB PCIe 4.0 SSD | ||
GPU | GeForce RTX 4070 Laptop GPU | GeForce RTX 4060 Laptop GPU | |
ディスプレイ | 14型2,880×1,800ドット/120Hz光沢有機ELディスプレイ | ||
OS | Windows 11 Home | ||
インターフェイス | USB4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、HDMI、207万画素Webカメラ(Windows Hello対応)、microSDカードスロット、音声入出力など | ||
サイズ | 311×220×15.9~16.3mm | ||
重量 | 約1.5kg | ||
カラー | プラチナホワイト | エクリプスグレー | プラチナホワイト |
直販価格 | 38万4,800円 | 34万9,800円 | 32万9,800円 |
ROGが開発するのは「ゲーマーを勝利に導く」デバイス
発売に先駆けて開催された報道関係者向け製品発表会では、同社システムビジネスグループ コンシューマービジネス事業部 ゲーミングノートPC プロダクトマネージャーのYvonne Chang氏、システムグループ マーケティング部 シニアPRの藤原拓馬氏が登壇し、ROGブランドや新製品の説明を行なった。
ノートPCやスマートフォンを使って誰もがゲームを遊ぶ時代となり、ゲーマーとそうでない人の垣根がなくなりつつある中で、同社では、デザインの見直しやスペックのバリエーションを増やすなど、ゲームを共通の趣味として持つさまざまなユーザーに向けた製品を展開。ユーザーの勝利のために、技術力を活かした製品開発を進め、デバイスのかたちに囚われず、36のカテゴリでゲーマー向け製品を発表してきた。
新製品では、AI機能を搭載する最新CPUの採用、CPUやGPUのパフォーマンスを最大限引き出す冷却機構、独自基準を満たす高品質なディスプレイの搭載により、ゲーマーを勝利に導くという。ROGブランドでは、勝利を貪欲なゲーマーに向けた高い性能と、多様なゲーマーに向けたスタイリッシュなデザイン、革新的な操作性を提供していくと説明した。
また、説明会では日本AMD株式会社 リテールチャネル事業部 事業部長の土子秀人氏が登場し、AI PCやRyzen 8000シリーズについての解説も行なった。
クラウドからエッジへとAIが広がる中で、AIテクノロジーのニーズと要件はコンピューティングを実行する場所に応じて変わるとし、幅広く対応していく必要があるという。その上でAMDでは、AIの学習/推論に必要なエンジン群、オープンで実績のあるソフトウェア機能、AIパートナーとのエコシステム、そしてそれらすべてをカバーする製品ポートフォリオといった、AIが広く普及するために必要な要素を現時点ですでに提供できていると語った。
ROG Zephyrus G14 GA403シリーズで採用されたRyzen 8040シリーズついては、Zen 4のCPU、RDNA 3のGPUに加え、XDNAのNPUを搭載し、高い処理性能と電力効率を両立したと説明。3種類のプロセッサとソフトウェアを組み合わせて活用するRyzen AIにも対応しており、すでに100種類以上のAI機能をサポートしているという。