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イーロン・マスクのNeuralink、脳神経直結チップのヒトへの移植に成功



 イーロン・マスク(Elon Musk)氏は30日、自身が出資する脳インターフェイス技術開発のNeuralinkにおいて、脳神経直結チップを移植するヒトへの初の臨床試験を行ない、無事に成功したことを自身のXアカウントで発表した。被験者は順調に回復しており、チップからは脳神経細胞の活動電位を検出できているという。

 Neuralinkは、今回の臨床試験「PRIME Study」の募集を昨年9月に開始している。脳に接続するインプラント「N1」を埋め込む研究で、頸髄損傷または筋萎縮性側索硬化症(ALS)による四肢麻痺がある22歳以上の患者を被験者とし、考えるだけで外部デバイスを制御できるようにするBCI(ブレインコンピュータインターフェイス)の評価を目的とする。

 同氏は、Neuralinkの最初のBCI製品を「Telepathy」という名前で、手足の機能を失った人たちを初期ユーザーとして展開するとも発言している。