ニュース

Seagate、30TB超のHDDを今春出荷開始

Mozaic 3+技術の図解

 Seagate Technologyは17日(米国時間)、30TB以上のHDD量産を実現する新プラットフォーム「Mozaic 3+」を発表した。

 Mozaic 3+は、独自の熱アシスト磁気記録(HAMR)技術により、1プラッタあたり3TB以上の面密度を実現したもの。従来の垂直磁気記録(PMR)ドライブと比較して約2倍の容量を達成できる。今後数年で1プラッタあたり4TB、または5TB以上も達成できるという。

 面密度の向上に伴い、ナノスケールでより小さなメディア粒子が必要となるが、従来の合金では粒子が小さくなると効果的で信頼性の高いデータの保存に必要な安定した磁気を十分に提供できなかった。Mozaic 3+では、鉄-プラチナの超格子構造を採用し、保磁力が大幅に向上したことで、正確なデータの書き込みと安定したビットを可能にしたという。

将来的にはプラッタあたり5TBも実現

 一方で、不安定性を防ぐために、メディアは磁気的に「より硬く」作られているが、このためHAMRヘッドでより精確な加熱が行なえる機構が必要になる。同社は独自開発のナノフォトニックレーザーにより、メディア表面に極小のヒートスポットを生成することで、確実なデータ書き込みを実現するという。

 また、データ粒子が小さい場合は、読み取りも難しくなってくるが、Mozaic 3+では量子技術を取り込み、世界最小かつ高感度な第7世代スピントロニクスリーダも搭載。さらに、完全に社内で開発した12nm製造の統合型コントローラ(SoC)を採用し、従来と比較して最大3倍の性能を実現したとしている。

 同社は今四半期にも、主力の「Exos」製品ファミリでMozaic 3+を導入し、ハイパースケールクラウド顧客向けに30TB以上のHDDを出荷する。

Mozaic 3+を採用したExosシリーズ