Mastercard、ショッピング向けAIアシスタント「Shopping Muse」

　Mastercardは、パーソナライズされたショッピング体験を提供するAIアシスタントツール「Shopping Muse」を発表した。同社の子会社であるDynamic Yieldによる同ツールは、ユーザーのニーズを理解し、チャットを通じて製品やアクセサリーのコーディネートに関する提案を含む商品の紹介が可能で、店舗で買い物をしているような体験を再現するという。

　Shopping Museは、ファッションや家具などの大規模で多様な製品カタログを扱う業界を好適とする、ショッピング向けのAIアシスタント。ユーザーは同ツールにより、トレンドやドレスコードを調べることができるほか、「コテージコア」や「ビーチフォーマル」といったフレーズでの検索も可能。

　同ツールは、チャットでの閲覧履歴や過去の購入に基づいて、ユーザー個人のプロファイルや意図、嗜好にあわせた精度の高い商品のレコメンドを可能とする。また、ユーザーが言葉で正確に表現できない場合でも商品を探すサポートが可能で、買い物時のフラストレーションを軽減できるという。

　Shopping Museは画像認識機能も備えており、小売業者が製品に識別用の電子タグをつけていなくても、他の製品との視覚的な類似性に基づいて関連製品を紹介できる。同ツールは現在、早期アクセスプログラムに参加することで導入できる。