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ファーウェイからeSIM内蔵スマートウォッチが登場。単体で通話やSMSも可能

HUAWEI WATCH 4

 華為技術日本株式会社(ファーウェイ・ジャパン)は、eSIM対応で単体での通話なども可能なスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」を発表した。24日の発売を予定しており、実売予想価格は6万5,780円前後の見込み。

 本稿では同社が17日に開催して製品説明会の内容を中心にお届けする。製品の詳細な仕様などについては既報もあわせてご覧いただきたい。

ビジネスモデルと健康管理向けモデルに大別される。今回の新機種はビジネスモデル

 同社のスマートウォッチ製品は、丸い文字盤などが特徴のビジネスモデルと、ワークアウトの記録や血圧計など健康管理向けモデルの大きく2つに分けられるが、今回の新製品は前者に含まれる製品となる。中でも、新しい技術を積極的に盛り込んでいく製品ラインへの新機種投入となる。

eSIMに対応し、スマートウォッチ単体での通話が可能

 最大の特徴は、eSIM対応によるセルラー通話への対応。ハードウェア的には従来モデルの「HUAWEI WATCH 3」ですでにセルラー対応を果たしていたものの、日本ではキャリア対応が行なえなかったという。そのため、同社の国内向け製品として、初めてのセルラー対応スマートウォッチになると説明している。

 スマートウォッチ単体で通話やSMSの送受信が可能なため、シングルSIMのスマートフォンを持つユーザーの2回線目のデバイスのほか、子どもや高齢者などとの連絡用デバイスとして活用できるとアピール。また、装着しているユーザーの転倒を検知し、応答がない場合には事前に登録した緊急連絡先に通報する機能も搭載しており、単体で発信できるメリットを活かせるという。

 なお、1つの番号をスマートフォンとスマートウォッチで共有するワンナンバーサービスについては、国内モデルでは非対応となるため、スマートフォンとは別に回線を用意する必要がある。現時点では対応の見込みはないという。一般的なスマートウォッチと同様にBluetoothでスマートフォンと接続することはできるため、セルラー回線なしでの使用もできる。

セカンドデバイスや連絡用デバイスとして活用できるという
同社の検証によるキャリアの対応状況。一部機能が制限されるキャリアもあるという

 筐体デザインでは、ディスプレイガラスに3Dカーブガラスを採用。従来のHUAWEI WATCH 3からベゼル幅を狭め、画面占有率を74%へと高めたことで、画面サイズを1.43型から1.5型へと大型化した。

 一方で重量は54gから48g、厚さは12.15mmから10.9mmへと軽量薄型化している。常時点灯にも対応し、応答速度も30%向上しており、より滑らかな操作が可能になった。30mのフリーダイビングに対応する5ATMの防水性、IP6X準拠の防塵性など高い耐久性も確保した。

3Dカーブガラスを採用
ベゼルを狭め大画面化
常時点灯時は1Hzにリフレッシュレートを落とし、バッテリ消費を軽減
防水防塵など高い耐久性も確保

 ソフトウェア面では、複数の情報を1画面でまとめて確認できるウィジェット、本体右下のボタンから呼び出せるクイックバー、通話やワークアウトなどの実行中に画面を切り替えた際に、ワンタップでバックグラウンドで進行中の画面に戻れるフローティングタスクボールが加わった。そのほかのUI周りにも改善が施されており、使いやすさを改善したとする。

1画面で情報をまとめて確認できるウィジェット機能
よく使う機能にすぐアクセスできるクイックバー機能
通話などバックグラウンドで実行中の画面にすぐ戻れるフローティングタスクボール機能

 健康管理機能についても、TruSleep 3.0による精確で全面的な睡眠モニタリングや、過去30日間または180日間のデータを元に傾向を分析する健康トレンド分析や、そのデータに基づき血中酸素レベルや心拍数の異常を通知するヘルスアラート機能を搭載。100種類以上のワークアウトやゴルフ、フリーダイビングにも対応し、活動リングについても、デザインだけでなく統計方法やアルゴリズムのアップデートが実施された。

TruSleep 3.0による睡眠モニタリング機能
継続的にデータを記録し分析する健康トレンド分析
活動リングもアップデート

 バッテリについては、約3日間持つスマートモードと、約14日間持つ超長時間バッテリ持続モードの2種類を用意。前者では、約2日間のeSIM常時接続が可能だという。急速充電も強化され、約10分の充電で最大1日間、約65分でフル充電が可能となった。専用スマートフォンアプリについては、Android版とiOS版のどちらも用意している。

 同社では本機種について、eSIM内蔵のスマートウォッチを求めるユーザーや、高級機を求めるユーザーに好適な製品だと説明している。

機能優先もしくは駆動時間を優先する2つのモードを用意
急速充電機能にも対応する
主な特徴

 以下、発表会会場に展示されていた実機を写真で紹介する。

HUAWEI WATCH 4
ベルトにはフルオロエラストマーを使用
ウィジェット機能
右下に出現するクイックバー
eSIMによる通話も可能
専用アプリはHUAWEI Health
右上にはリューズ
右下にはサイドボタン
左側は操作系がない。表面ガラスは曲面の3Dカーブガラスを採用
センサー部

 そのほか、同社の既存製品も一部展示されていた。

HUAWEI WATCH GT 4
HUAWEI WATCH Ultimate
HUAWEI Eyewear 2
HUAWEI FreeBuds Pro 3