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OBS Studio 30.0提供開始。より低遅延でのライブ配信が可能に

 動画配信ソフト「OBS Studio 30.0」が11日に正式リリースされた。本バージョンでは、低遅延でのライブ配信を可能とするWebRTC(Web Real-Time Communication)によるWHIPが導入された。同機能により、2024年5月以降のリリースでFTL(Faster Than Light)が削除される。

 ステータスバーの再設計も行なわれ、より整理された情報提供と認識しやすいアイコンを備えたものとなった。OBSが不適切にシャットダウンした際にセーフモードで起動するオプションや、YouTubeにストリーミングする際に便利な「YouTube Live Control Room Panel」も追加された。

 変更点としては、オーディオ/ビデオエンコーダのドロップダウンや、macOSスクリーンキャプチャソース内のアプリリストが名前順にソートされるようになった。ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジュールのステータスもより正確にログされるようになったほか、NVIDIA Audio Effects SDKの更新も行なわれた。

 バグ修正に関しては、Touch Portal使用時や、macOSでOBSシャットダウン時、自動設定ウィザード時、PipeWire経由での画面キャプチャ時、NVIDIAオーディオフィルターの切り替え時などのクラッシュ問題が修正された。HDRビデオがトーンマッピング時に黒ピクセルを誤って生成する問題や、ユーザー名に特殊文字が含まれている場合にWindowsでアップデートが機能しない問題なども修正された。