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富士通、プログラム処理中でもCPUとGPUを切り替える世界初の技術。GPU不足に対応

3つのプログラム処理をCPU1台、GPU2台で行なう際の、CPUとGPUの割り当て切り替えのイメージ

 富士通株式会社は、世界的なGPU不足に対応するため、プログラム処理中においてもCPUとGPUの計算リソースをリアルタイムかつ自動で切り替えることができる技術「アダプティブGPUアロケーター技術」を開発した。

 現在の計算機環境では、スーパーコンピュータやGPUが必要とされる一方で、計算機の共有利用による計算速度の低下が課題となっている。AIやディープラーニングなどでGPUの需要が高まる中、これらのリソースを効率的に活用することが急務となっている。

 同技術は、複数のプログラムが同時に実行される環境下でも、それぞれのプログラムが要求する計算処理に応じて、リアルタイムでGPUを割り当てることができる。高速化が予測されるプログラムに優先的にGPUを割り振り、ほかのプログラムはCPUで処理するといったように切り替えることで、計算処理の最適化を実現するという。

 また同社は、複数のPCを協調動作させるHPCシステムにおいて複数プログラムの並行処理を実現する「インタラクティブHPC技術」も開発した。大規模な計算リソースやリアルタイム性を必要とするデジタルツインや生成AIなどの即時処理を可能にするという。

プログラムの実行切り替えに用いる通信方式の違い

 同社は今後、これらの技術をAIプラットフォームや量子コンピュータシミュレータなどに適用し、高性能計算機環境をより手軽に利用できる社会の実現を目指すとしている。