ニュース

Android 14へ更新した一部Pixelでストレージが使えなくなる不具合

Pixel 7 Pro

 Googleは30日、一部のPixelデバイスをAndroid 14にアップデートした際に、ストレージへアクセスできなくなる不具合が確認されたとして、情報を公開した。

 同社によれば、複数のユーザーが設定されているPixel 6以降のデバイスにおいて、Android 14へのアップデートを適用すると影響を受ける恐れがあるという。ユーザーの種類としては通常のものに加え、ゲスト、制限付きプロファイル、子ども用が含まれる。なお、プライマリユーザーやワークプロファイルの中で複数のGoogleアカウントにログインしているケースは対象外だとしている。

 不具合としては、プライマリユーザーでメディアストレージへのアクセスができなくなる症状が発生。デバイスが再起動し、「Factory data reset」(工場出荷時に戻す)というメッセージが表示される場合もあり、承諾するとデータが消失する一方、拒否するとデバイスが繰り返し再起動する状態に陥るという。

 同社では、まだ発症していないデバイスへの被害を防ぐため、この不具合を防止するアップデートをすでに提供中。影響を受けていない場合やすでに出荷時リセットをしたユーザーに対しては、アップデートを適用するまでセカンダリユーザーの作成やログインを行なわないよう推奨している。

 また、影響を受けたデバイスに対する修正対応も進めており、メディアストレージにアクセスできなくなった場合でも、システムアップデートを適用すれば出荷時リセットなしで不具合が解消できるだろうと説明している。加えて、再起動ループに陥ったデバイスについてもデータを復元できる方法を継続して調査しており、順次情報を公開していくという。