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Googleマップ、ルートを立体地図で確認できる機能。天気や渋滞のシミュレートも可能

 Googleは、Googleマップに今後実装予定の新機能について紹介している。目的地までのルートを立体地図などを使って表示する「Immersive View for Routes」を東京を含む一部地域で開始するほか、複数の機能が順次追加されるという。

 Immersive View for Routesは、立体地図などによる多次元ビューによって目的地までのルートをユーザーに提供する機能。東京やサンフランシスコ、ニューヨークなどの一部地域で今週より利用可能になる。

 ストリートビューや航空写真からAIが構築したリアルな立体モデルをGoogleマップ上で確認できる「Immersive View(イマーシブビュー)」をルート案内に応用した機能となる。目的地までのルートを立体地図で見ることができるほか、天気や交通状況などのシミュレーションも重ねて表示できるのが特徴。タイムスライダーを使えば、時間帯に応じたシミュレーションが反映できるため、雨や渋滞を避けて出発するといったことも可能になる。

天気や交通状況をシミュレートし、重ねて表示もできる

 また、ナビゲーション機能を強化。地図表示の色調整やよりリアルな建物表示などによって、ユーザーがより自身の位置を把握しやすくなる。高速道路における細かな車線情報の提供も行なえるようになっている。これらは米国やカナダなど12カ国で数カ月中に展開予定で、欧州ではGoogle Built-inの車向けの制限速度の表示機能についても対象地域も拡大する予定。

 さらに、Google Built-inの電気自動車では、Googleマップ上の充電ステーションが車に対応しているか、急速充電が利用できるか、いつ最後に充電ステーションが使用されたかといった情報が確認できるようになる。この機能は今週中にもグローバルで展開される。

 そのほか、特定の場所を検索した際に写真が優先的に表示される機能の実装や、検索バーのGoogle Lensから使えるAR機能の対応地域拡大なども予定されている。

高速道路の車線情報などもより細かく提供
制限速度の表示機能
充電ステーションのより詳細な情報が分かるように