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AMD、小型で電力効率に優れた産業/商用アプリ向けモジュール「Kria K24 SOM」

AMD Kria K24 SOM

 米AMDは、産業用および商用エッジアプリケーション向けのシステムオンモジュール(SOM)「AMD Kria K24 SOM」を発表した。電動モーターシステムやファクトリーオートメーション用ロボットなどを主な用途とする。

 InFO(Integrated Fan-Out)パッケージ技術を採用し、クレジットカードの半分ほどのサイズに小型化を実現した。より大規模でコネクタ互換性のある「Kria K26 SOM」と比較して、消費電力も半分に抑えられているため、コスト重視の産業用および商用エッジアプリケーションに好適とする。

 カスタムビルドのZynq UltraScale+ MPSoCデバイスを搭載し、Matlab Simulinkといった設計ツールや、Pythonなどの言語に対応している。UbuntuやDockerもサポートするため、ほかのプロセッサベース制御キットと比較して、設計サイクルの初期工程を省略して開発に着手でき、エントリーレベルの開発者にも好適だという。

 通常モデルのコマーシャルグレードと、拡張温度範囲への対応とECCで保護されたLPDDR4メモリを搭載した上位モデルのインダストリアルグレードの2種類を展開。コマーシャルグレードは本日よりグローバルで出荷開始し、インダストリアルグレードは2023年第4四半期に出荷開始を予定している。

 また同社は、モーター制御ベースの開発プラットフォーム「KD240ドライブスターターキット」も発表。同スターターキットを活用することで、AMD Kria K24 SOMを利用する量産運用へのスムーズな移行が可能となり、モーター制御やDSPソリューションの市場投入期間を短縮できるという。

KD240ドライブスターターキット