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「GALLERIA」は個人クリエイターもカバーする“ハイエンドPC”ブランドへ刷新
2023年9月19日 20:39
株式会社サードウェーブは19日、クライアントビジネスの方針発表会を開催した。同社取締役 兼 上席執行役員副社長の井田晶也氏が登壇し、説明を行なった。
同社としては40期となる2022年度(7月末締め)は、Windows 7のサポート終了やコロナ禍による特需の反動が続き、PC市場全体が大きく縮小。一方で、将来的な成長を見据え、新規出店や生産物流拠点の拡大、ターゲットを絞った製品など新たな製品ラインの技術開発といった戦略的投資も図った。結果として売上高は前期から微増の結果となった。
今期(41期)については、同社にとって40周年の節目にあたることもあり、非常に重要な年になるとし、中期的な経営計画として2025年には1,000億円以上の売上を目指すと説明した。特に今期については5つの領域に注力。具体的には、ゲーミングPCのユーザー層拡大、クリエイターPCの成長、法人市場のさらなる開拓、文教市場におけるポジション確立、継続的な店舗展開を挙げている。
これに向けて、同社では主要ブランドのリブランドを実施。今後はGALLERIA、raytrek、THIRDWAVEの3つのブランドに各種製品を集約し、それぞれのブランドの拡張と転換を進めていくという。
主力製品のGALLERIAは、これまでのゲーミングPCはそのまま継承し強化しつつ、クリエイターなども含めた個人向け製品のブランドとして展開。ハイパフォーマンスを実現するPCとして、ハイエンド製品などを中心に投入していくという。
リブランドにあわせ、デスクトップおよびノートのインダストリアルデザインなども刷新していく予定で、2024年以降には新たな製品をゲーミング、クリエイター、デザイン向けにさまざまなかたちで提供するとしている。
raytrekは、プロフェッショナルや法人向けのブランドとして展開。プロの要求に応え、その創造性を最大限引き出す製品を目指し、よりプロや業務利用を見据えた製品およびサービスを提供するという。
画像編集や動画編集といったいわゆるクリエイティブの用途だけでなく、AIやCAD、シミュレーション、VRといった用途に対応できる製品も企画開発を進めていくという。これにあわせて、ワークステーション製品をraytrekへと統合するほか、デスクトップPCにスリムタワーを追加するなど、ラインナップの拡充を進める。
THIRDWAVEは、個人・法人の両方に製品を展開するブランドで、一般ユーザーが幅広い用途で使える製品を投入する。GALLERIAやraytrekのような特別な用途以外の部分をカバーするかたち。
広い年齢層のユーザーやPC初心者に向けた製品のほか、ビジネス向けの軽量ノート、dGPU非搭載のスタンダードなデスクトップPCなども展開し、同社の持つカスタマイズ性なども活かして柔軟に対応していくという。