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「Stable Diffusion XL 1.0」リリース。モデルの微調整が容易に

 Stability AIは26日、画像生成AIの最新版「Stable Diffusion XL 1.0(SDXL 1.0)」をリリースした。前バージョンである「SDXL 0.9」に続くもので、Clipdropで公開中。

 SDXL 1.0は、鮮やかで正確な色を実現するために調整したといい、前バージョンよりコントラスト、照明、影を向上させた。手やテキスト、空間的に配置された構成(前景の犬を後景の女性が追いかける)など、画像モデルではレンダリングが難しいことで知られる概念を生成出力可能となった。生成可能な解像度は1,024×1,024ドット。

 生成に必要なプロンプトでは、生成品質を向上させるために使用されている「masterpiece」などの修飾語が不要になったほか、「The Red Square」(有名な場所)と「red square」(形状)のような概念の違いも理解できるようになった。

 また、カスタムデータに対する微調整なども容易になった。これにより、カスタムLoRAやチェックポイントはデータ調整の必要性を減らして生成できるとしている。これらの機能はベータ版プレビューだが、今後のアップデートを待ってほしいとしている。