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RTX 4060ってPCIe x8余ってない?→ASUS「SSD使えるようにしました」

SSDを装着できるGeForce RTX 4060プロトタイプ

 ASUS内部のインフルエンサー(と思われる)“普普通通Tony大叔”氏は、M.2スロットを搭載したGeForce RTX 4060ビデオカードのプロトタイプを公開した。

 GeForce RTX 4060はPCI Express x8接続のGPUであるため、x16スロットに挿入するとx8レーン未使用のまま余る。これを活用できないか? という考えから生まれたのがこのプロトタイプで、実に賢いやり方だと言える。

 一般的なM.2 SSDスロットはチップセット経由でCPUと接続することが多く、チップセット‐CPU間の転送がボトルネックになることもあるが、このプロトタイプはSSDがCPU直結となるため性能低下が少ないという。

 また、マザーボードのM.2スロットはCPU/PCI Expressスロット付近にあることが多く、換装作業にはビデオカードの着脱作業が伴うが、このプロトタイプのM.2スロットはビデオカード背面から直接アクセスでき、ほかのパーツの着脱をしなくても良いというメリットがある。

 装着場所は、GeForce RTX 30シリーズ以降で流行しているエアフローが背面に抜ける部分。そして装着は表裏逆で行なうが、これはGPUを冷やすヒートシンクでSSDも同時に冷却を行なうため。同氏によるとSSD負荷時の温度は53℃(Samsung SSD 980 PROの場合)になったという。

 すると当然、GPU負荷時にSSDの温度も上がってしまうのでは? という疑問も湧くと思うが、そもそもGeForce RTX 4060の発熱が少ないため影響も少ないようで、負荷時42℃程度に落ち着いていた。

 速い! 便利! 冷える! といいことづくめとも言えるこのプロトタイプだが、「PCI Express 5.0に対応できるのか」、「ツールレスで装着できるようにならないか」、「SSDの温度にもフォーカスした冷却ファンの挙動は」といった課題を残しているという。同氏はユーザーの意見を募り、量産化につなげていきたいとしている。