ニュース

ASUSのM.2スロット付きGeForce RTX 4060 Tiが国内発売

DUAL-RTX4060TI-O8G-SSD背面のM.2スロット

 ASUSは、M.2スロットを背面に搭載したGeForce RTX 4060 Tiビデオカード「DUAL-RTX4060TI-O8G-SSD」を3月1日に発売する。価格はオープンプライスで、実売予想価格は7万9,800円前後の見込み。

 GeForce RTX 4060 TiではPCとの接続インターフェイスにPCI Express 4.0 x8を利用しているが、コネクタ形状としてはx16となっているため、通常のPCI Express x16スロットに挿入するとx8が余る。本製品ではその余ったx8を活用してSSDを増設できるようにした。

 なお、このM.2スロットの利用にはPCI Express x16レーンをx8+x8、もしくはx8+x4+x4に分割する機能が必要であり、最低でもx4レーンを必須としている。そのため利用前にBIOSにこのレーン分割機能が搭載されているかどうかを確認する必要がある。

 さらに一部マザーボードでは、マザーボードに搭載されたM.2スロット自体がPCI Express x16のレーン分割機能を利用している可能性があり、残っているx8をさらに分割する機能が備わっていない場合は、マザーボード上のM.2スロットが利用できなくなってしまう可能性があるため注意したい。推奨としてはx8+x4+x4に分割できる機能が備わったマザーボードが望ましい。

 ASUSでは自社製マザーボードとの互換性リストを公開しているため、購入前に確認しておくと良いだろう。なおM.2スロットは2280でPCI Express 5.0まで対応でき、同社によればリード最大12,369MB/sに達することができたという(Crucial T700利用)。

 冷却面では、ブレードの大型化と下向きの空気圧を高めたAxial-techファン設計による、SSDを含めた冷却性の向上、GPUコア温度が55℃以下の場合ファンが停止する0dBテクノロジー、デュアルボールベアリングファンの採用などが謳われている。また、はんだ付けを自動化し1パスで終わらせることで信頼性を向上させたAuto-Extreme Technology、PCB剛性を高める防護バックプレートの採用なども特徴。

 CUDAコア数は4,352基、クロックはBoost時2,565MHz(OCモードは2,595MHz)。メモリはGDDR6 8GBで、バス幅は128bit、速度は18Gbps。ディスプレイ出力はHDMI 2.1a、DisplayPort 1.4a×3。補助電源は8ピン×1で、2.5スロット占有となっている。