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Twitchのブランドコンテンツガイドライン、1日で取り下げ

 Twitchは8日、前日に策定したばかりの「ブランドコンテンツに関するガイドライン」について、ユーザーにとってもTwitchにとっても有害であるとの見解を示し、直ちに削除すると声明した。

 このガイドラインでは、企業からスポンサーシップを受けて行なうゲームプレイ、宣伝、ブランドロゴの配信オーバーレイなどについて、視聴者に分かりやすく伝える目的で細かく指示している。

 クリエイターが「ブランドコンテンツ開示ツール」を使用することに加え、フォーマットの指定、タバコやポルノ、違法製品など12カテゴリの宣伝の禁止、7月からはPR広告、バナー広告の配信内挿入の禁止、画面サイズの3%を超えるブランド紹介のためのオーバーレイなどが規制されている。

 ところが新しいガイドラインの発表後、広告収入が減少することを懸念し、クリエイターから多くの批判が寄せられた。このため公式Twitterでは謝罪をし、新ガイドラインを策定した意図を説明するとともに、ポリシーの文言が的外れであり、より明確になるよう書き直す予定だとした。

 しかしそれでも批判が止まらなかったからなのか、今回ガイドラインの削除に至った。理由として、「ガイドラインはクリエイターがストリーミングから収入を得るためにスポンサーと協力する能力を制限してしまため」だとしている。

 また、「ストリーマーの成長と収入のために、スポンサーシップは欠かせず、Twitchはこのスポンサーシップの直接的な関係の妨げにならないようにしたい」とした上で、「Twitchはコミュニティと協力して最高の体験を生み出したいと考えており、自分たちは何をしているのか、何をすべきか明確にする必要がある。皆様からのフィードバックとこの変更への協力に感謝する」とコメントした。