「AIによる人類絶滅のリスク」に警鐘。OpenAIやMicrosoft役員ら多数が署名

　AIが社会に及ぼすリスクの軽減などについて研究を行なう団体Center for AI Safety(CAIS)は30日(米国時間)、AIによる人類絶滅のリスクに対する声明文を発表した。

　声明文では、「AIによる人類絶滅のリスクを軽減することは、パンデミックや核戦争といった社会規模のリスクと並ぶほど、世界的に優先すべきことである」と訴えている。この声明には、OpenAI CEOのSam Altman氏、DeepMind CEOのDemis Hassabis氏、Microsoft CTOのKevin Scott氏などのほか、数百人に及ぶテクノロジー企業の役員やAIの専門家、各分野の研究者らが署名している。

　CAISは声明文の発表し際し、AIの持つ潜在的な影響力は原子力のおける初期の議論を彷彿とさせるとした上で、悪用や偽情報といった当面のAIリスクに対処するとともに、AIが将来的に人類の生存を脅かすようなリスクとなり得ることに対して、世界中のAI業界や政府が真剣に向き合う必要があると述べている。