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AMD、269ドルでフルHDゲーミングに最適な「Radeon RX 7600」

 米AMDは、269ドルのフルHDゲーミング向けGPU「Radeon RX 7600」を発表した。

 Steamの調査によれば、未だ65%のゲーマーがフルHD(1,920×1,080ドット)解像度の環境でゲームをプレイしており、54%のゲーマーのビデオカードのメモリ搭載量が8GB未満だという。

 このためRadeon RX 7600ではこの層を狙い、スイートスポットの価格で提供。同社が乗り換え元として挙げているのはGeForce GTX 1060およびGeForce RTX 2060で、前者と比較して平均182%高速、後者と比較して45%高速だといい、新しいゲームタイトルにおいて60fps以上でプレイできることを挙げている。

 主な仕様は、アーキテクチャがRDNA 3、CU数は32基、Stream Processor数は2,048基、ゲームクロックは2.25GHz、Boostクロックは2.66GHz、L2キャッシュは32MB、Total Board Powerは165W。メモリは8GBのGDDR6で、速度は18Gbps。AV1ハードウェアエンコーダを内蔵する。

旧世代のRadeon RX 6600との仕様比較

 旧世代のRadeon RX 6600からスペックが向上しつつ、登場時の価格は安くなっており、GeForce RTX 3060と比較しても安価で高速だという。また、クリエイター向けワークロードの高速化や、DisplayPort 2.1への対応といった特徴が謳われている。

カード本体
65%のユーザーがフルHD環境でゲームをプレイ
54%のユーザーが8GB未満のビデオカードを使用
8GBがスイートスポットである理由
Radeon RX 7600の特徴
最新タイトルを60fps以上でプレイ可能
GeForce GTX 1060と比較して182%高速
GeForce GTX 2060と比較しても45%高速
Radeon RX 6600と比較して29%高速
GeForce RTX 3060 8GBと比較して安価で34%高速
GeForce RTX 3060 12GBと比較して安価で17%高速
多くのeスポーツタイトルで100fps以上を達成
FidelityFX Super Resolutionを使えば多くのゲームで60fps超え
ドライバの進化
AV1エンコーダ内蔵でストリーミング配信にも好適
クリエイター向けワークロードの改善
DaVinci Resolve Studio Beta Release 18.5におけるサポート
nod.aiのStable Diffusionも高速化
DisplayPort 2.1への対応など
各メーカーから269ドル~で登場
同社のラインナップ
RDNA 3アーキテクチャのラインナップ