ニュース

EIZO、ドック機能強化の31.5型/27型4Kモニター。有線LANや94W給電に対応

FlexScan EV3240XとFlexScan EV2740X

 EIZO株式会社は、Gigabit Ethernet搭載でドックとしても活用できるようになったビジネス向け4Kモニター2機種を25日に発売する。31.5型「FlexScan EV3240X」と、27型「FlexScan EV2740X」を用意し、直販価格はそれぞれ17万4,900円、13万9,700円。

 EV3240XはEV3285、EV2740XはEV2785の後継機種にあたる製品で、どちらも4辺フレームレスデザインはそのままに、より開放感のある筐体デザインへと刷新。

 従来モデルと比べると、USB Type-Cポートの給電能力を94Wまで引き上げた点、Gigabit Ethernetポートを新たに搭載した点、スタンドの高さの調節幅を広げた点などが大きな改良点となる。

 インターフェイス周りでは、USB Type-Cの給電能力を60Wから94Wへと強化。同社製モニターの中でも最大の出力で、USB PD対応ノートPCの充電速度が高まっている

 また、新たにGigabit Ethernetポートが追加され、USB Type-AとType-Cを1基ずつ増やしたことで、ドックとしての機能を拡充。利便性が向上した。KVMスイッチ機能やピクチャ・バイ・ピクチャ機能も備える。

新たにGigabit Ethernetポートを搭載
USBポートも増やし、ドックとしての機能も拡充

 筐体はフレームレスデザインは継承しつつ、背面やスタンド自体の形状をシンプルにすることで、ノイズレスで圧迫感のないデザインに仕上げたとする。

 スタンドは高さの調整幅を195mmまで拡大し、ノートPCと上下2画面で配置する場合でも使いやすくなった。さらに、底部の形状も丸型からU字型へと変更している。

 パネルは非光沢IPS液晶、解像度は4K(3,840×2,160ドット)で、多くの情報を一度に表示でき、作業効率を向上できる。ブルーライトカットやちらつきカット、周囲環境や表示コンテンツに応じて明るさを自動調整するAuto EcoViewやEcoView Optimizer 2といった、目への負担を軽減する機能も備える。さらに専用ソフトを使えば、画面分割機能や、モニターを共用する環境で好みの表示設定を持ち運べるマイカラー設定機能なども利用できる。

 環境負荷の面では、従来モデルと比べてEV3240Xで約44%、EV2740Xで約48%消費電力を低減。外装には再生プラスチックを80%以上使用し、梱包は発泡スチロールやビニール袋に代わって再生紙素材を用いている。EPEAT Goldをはじめとした各種環境規格にも適合する。また、大量導入向けに、スタンドやケーブルを省いた特別仕様品や、4台を1つの箱にまとめた集合梱包なども用意する。

FlexScan EV3240X
FlexScan EV2740X

 主な仕様は両機種ともに、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が5ms、輝度が350cd/平方m、コントラスト比が2,000:1、視野角が上下/左右ともに178度。

 インターフェイスは、HDMI 1.4×2、DisplayPort 1.3、USB Type-C(94W給電/DisplayPort Alt Mode対応)、USB Type-B(アップストリーム)、USB 3.0 Type-C、USB 3.0×3、Gigabit Ethernet、2W+2Wスピーカー、ヘッドフォン出力、ライン出力を備える。

 本体カラーはホワイトとブラックの2色を用意。サイズ/重量は、712.2×242.4~250.7×427.3~622.2mm/約9.4kg、611.6×242~250.1×370.8~565.4mm/約8.2kg。スタンドは195mmの昇降のほか、-5~35度のチルト、90度のスイベル、右90度のピボットが可能で、100×100mmのVESAマウントにも対応する。

 保証期間は5年間(使用時間は3万時間以内)。無輝点保証として、輝点がある場合、購入後6カ月以内であれば無償でパネル交換を実施する。

背面(ホワイト、EV2740X)
背面(ブラック、EV2740X)

【20時7分訂正】記事初出時、タイトルで給電量を96Wとしておりましたが、94Wの誤りです。お詫びして訂正します