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「Xiaomi 13」がMWCでグローバル発表。「Lite」も追加して499ユーロから

Xiaomi 13シリーズの3製品。左からXiaomi 13、Xiaomi 13 Pro、Xiaomi 13 Lite

 Xiaomiは、2月27日~3月2日までの4日間にわたってスペイン王国バルセロナ市で開催される「MWC 2022」に出展し、同社が2022年12月に発表したフラッグシップ・スマートフォン「Xiaomi 13」シリーズをグローバルに発表した。

 この中でXiaomiは、中国のローカル発表(「Xiaomi 13 Pro」と「Xiaomi 13」)ではなかったメインストリーム向けの「Xiaomi 13 Lite」を追加。前面のセルフィー用カメラに2つのLEDライトが用意されるなどの機能などが説明され、欧州での市場想定価格は499ユーロが予定されている。

 このほかにも、スマートウオッチのXiaomi Watch S1 Pro、ワイヤレスイヤフォンの「Xiaomi Buds 4 Pro」、さらには電動スクーターの「Xiaomi Electric Scooter 4 Ultra」などのAIoT機器も合わせて発表された。

廉価版のXiaomi 13 Liteが追加発表

Xiaomi 13 Proには1インチのCMOSセンサー(ソニー IMX989)を搭載

 Xiaomiが発表したXiaomi 13シリーズは、昨年(2022年)の12月11日に中国で行なった記者会見で発表された製品で、Snapdragon 8 Gen 2をSoCとして採用しているXiaomi 13 ProとXiaomi 13の2製品が用意されている。いずれもライカと共同で開発したレンズやカメラ技術を搭載した3眼背面カメラを装備しているが、上位モデルのXiaomi 13 Proは、メインカメラ(焦点距離23mm)のCMOSセンサーにソニーのIMX989という1インチセンサーを採用していることが大きな違いになる。

発表では独Leica Camera モバイルビジネス担当副社長 マリウス・エシュヴァイラー氏が登壇し、LeicaとXiaomiのパートナーシップについて説明した

 今回の会見でもレンズやカメラのソフトウェア的な機能がドイツのカメラメーカーライカと共同開発したことが何度もアピールされ、現在のスマートフォンの差別化ポイントであるカメラの、他社との差が強調された。

 例えば、「Leica Authentic Look」、「Leica Vibrant Look」という2つのスタイルが用意されており、前者であればより正確な色や詳細表現などが追及され、後者は明るい色を強調するスタイルで撮影が行なわれる。そうしたスタイルにはLeicaのノウハウが活用されている。

Leica Authentic Lookはより自然で正確な表現を実現するモード
Leica Vibrant Lookはビビッドな色表現を行なうモード
Xiaomi 13 Proのスタイルの切り替え

 スマートフォンとしての機能は、SoCはQualcomm Snapdragon 8 Gen 2で、いずれも従来のモデルよりも大きく性能が向上しているのに、システムの温度は低下しているなど、性能は上がっているが消費電力はむしろ下がっていることが何度も強調された。

 ディスプレイはXiaomi 13 Proが6.73型(3,200×1,440ドット)のAMOLEDで、1~120Hzの間でリフレッシュレートを可変にできることが大きな特徴となる(可変にするのはアイドル時にリフレッシュレートを下げるなどして消費電力を削減するため)。また、Xiaomi 13は6.36型(2,400×1,080ドット)のAMOLEDで、リフレッシュレートは120Hzとなる。

CPUはSnapdragon 8 Gen 2
ゲームで従来モデルよりも高い性能を発揮しているのに、筐体の温度は下がっている

 なお、両モデルともQualcommのFastConnect 7800を搭載しており、Wi-Fi 7に対応していることが特徴になる。今後Wi-Fi 7に対応したアクセスポイントが入手可能になれば、Wi-Fi 7で通信することが可能になり、最大5.8Gbpsで通信することが可能になる。

Xiaomi 13 Pro
Xiaomi 13
Xiaomi 13(手前)とXiaomi 13 Pro(奥)の比較
【表1】Xiaomi 13 Pro、Xiaomi 13、Xiaomi 13 Liteのスペック(Xiaomiの資料より筆者作成)
Xiaomi 13 ProXiaomi 13Xiaomi 13 Lite
SoCSnapdragon 8 Gen 2Snapdragon 8 Gen 2Snapdragon 7 Gen 1
メインメモリ12GB(LPDDR5X)8/12GB(LPDDR5X)8GB(LPDDR4X)
ストレージ256GB/512GB(UFS 4.0)256GB(UFS 4.0)128/256GB(UFS2.2)
ディスプレイ6.73型(3,200×1,440ドット/1~120Hz/AMOLED)6.36型(2,400×1,080ドット/120Hz/AMOLED)6.55型(2,400×1,080ドット/240Hz/AMOLED)
防水/防塵IP68IP68-
背面カメラ(メイン)23mm/5,000万画素/IMX989(1インチセンサー)/f=1.9/HyperOIS23mm/5,400万画素(実効5,000万画素)/IMX800/f=1.8/HyperOIS23mm/5,000万画素/IMX766/f=1.8
背面カメラ(ズーム)75mm/5,000万画素/f=2.0/OIS75mm/5,000万画素/f=2.0/-
背面カメラ(超広角)14mm/5,000万画素/f=2.214mm/5,000万画素/f=2.2-/800万画素/f=2.2
マクロカメラ--200万画素/f=2.4
前面カメラ3,200万画素/f=2.0/Dynamic Framing3,200万画素/f=2.0/Dynamic Framing3,200万画素/f=2.0/Dynamic Framing/800万画素深度カメラ
Wi-Fi 7対応-
Bluetooth5.35.35.2
5Gn1/3/5/7/8/20/28/
38/40/41/66/71/
75/77/78/79
n1/3/5/7/8/20/28/
38/40/41/66/71/
75/77/78/79
n1/3/5/7/8/20/28/
38/40/41/66/77/78
LTEB1/2/3/4/5/7/8/
12/13/17/18/19/
20/25/26/28/32/
38/39/40/41/42/48/66
B1/2/3/4/5/7/8/
12/13/17/18/19/
20/25/26/28/32/
38/39/40/41/42/48/66
B1/2/3/4/5/7/8/
12/13/17/18/19/
20/26/28/32/38/
40/41/42/66
バッテリ4,820mAh4,500mAh4,500mAh
サイズ162.9×74.6×8.38mm152.8×71.5×7.98mm152.9×72.7×7.23mm
重量229g189g171g
カラバリセラミックブラック/セラミックホワイトフローラグリーン/ブラック/ホワイトブルー/ピンク/ブラック
OSAndroid 13+MIUI14Android 13+MIUI14Android 13+MIUI14
価格(欧州での想定価格、税別)1,299ユーロ999ユーロ499ユーロ
Xiaomi 13 Liteの前面カメラはRGBカメラと深度カメラの2つが用意されている

 また、中国での発表には含まれていなかった追加モデルが発表された。それが13シリーズの廉価版という位置づけになるXiaomi 13 Lite。SoCはSnapdragon 7 Gen 1で、背面カメラは3つだがズームレンズはなく、メインの広角と超広角、そしてマクロレンズの3つが用意されている。

Xiaomi 13 Lite
LEDライト

 特徴的なのは前面カメラが2つ用意されている点で、メインのレンズは3,200万画素(f/2.0)だが、もう1つのレンズは800万画素の深度センサーになっており、より正確に深度を計測することでより自然なボケ表現が可能になる。

 また、明るさが足りないところでも明るめのセルフィーを可能にするように、ディスプレイ上部に左右1つずつのLEDライトが用意されており、それらを利用して暗めの場所でも明るいセルフィー画像やビデオ会議などが可能になる。

MIUI 14にアップデート予定の出荷済み製品
Xiaomi 13シリーズは出荷時からMIUI 14になっている

 なお、いずれの製品でもOSはAndroid 13で、MIUIと呼ばれる同社の独自UIも最新バージョンのMIUI 14になっており、出荷時に既にMIUI 14がインストールされた状態で出荷される。なお、既に出荷されている過去のモデルに関しても、今四半期(1月~3月期)中にアップデートが開始される計画で、モデルによりタイミングは異なるが対象となるモデルには順次アップデートが提供される計画だ。

価格

 Xiaomiによれば、Xiaomi 13 Proは1,299ユーロ、Xiaomi 13は999ユーロ、Xiaomi 13 Liteは499ユーロという税抜価格が市場想定価格として想定されており、3月8日から順次Xiaomiの公式流通チャンネルなどを通じて出荷開始される。

スマートウオッチ、ワイヤレスイヤフォン、電動スクーターなどの

Xiaomi Electric Scooter 4 Ultra

 近年のXiaomiはAIoT(AI+Internet of Things、AIの機能を備えたIoTという意味)デバイスに注力しており、従来のスマートフォンやその周辺機器メーカーから進化し続けている。今回もAIoT製品として、スマートウオッチの「Xiaomi Watch S1 Pro」、ワイヤレスイヤホンの「Xiaomi Buds 4 Pro」、さらには電動スクーターの「Xiaomi Electric Scooter 4 Ultra」が発表され、既に注文などが開始されていることが明らかにされた。

Xiaomi Watch S1 Pro

 Xiaomi Watch S1 Proは1.47型のAMOLEDディスプレイを備えたスマートウオッチ。満充電の状態で14日間動作させることができるほか、10分の充電で2日間動かせるという低消費電力が大きな特徴となる。シルバーとブラックの2つのモデルが用意されており、ブラックは299ユーロから、シルバーは329ユーロから(いずれも税別)。

Xiaomi Buds 4 Pro
LDACに対応してハイレゾに対応

 Xiaomi Buds 4 Proはソニーのコーデック「LDAC」に対応することでハイレゾ・オーディオに対応したワイヤレスイヤホンで、11mmのドライバを備えており、迫力あるサウンドを再生することが可能なハードウェアになっている。最大で48dBの適応型ノイズキャンセレーション機能も用意されており、飛行機の機内などで周りのノイズが気になる環境でも低ノイズでオーディオを楽しめる。市場想定価格は249ユーロが予定されている。

Xiaomi Electric Scooter 4 Ultra

 Xiaomi Electric Scooter 4 Ultraはいわゆる電動スクーターの最新モデルで、前後どちらにもサスペンションが入って乗り心地が改善されているほか、最大で70kmまでの航続距離が実現されている。こちらは999ユーロ(税別)が予定されている。