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写真素材サイト大手がStable Diffusionを提訴。「1,200万枚以上の写真を無断で複製」

ゲッティイメージズのサイト

 大手写真素材サイトを運営しているPlaintiff Getty Images(ゲッティイメージズ)は、画像生成AI「Stable Diffusion」の開発元として知られているStability AIを提訴した。

 訴状の中で、Stability AIは1,200万枚を超える写真をゲッティイメージズから無断で複製し、競合ビジネスを作り出したとしている。また、ゲッティイメージズの著作権管理情報を削除したり変更したりして、商標を侵害したとして損害賠償を求めている。

 ゲッティイメージズは多額の費用をかけ、30年にわたって高品質なビジュアルアセットを作り出した。その多くは同社の写真家による著作物であり、そのほかの写真についても許諾のもとサードパーティーから譲り受け掲載しているものであるという。

 それに対しStability AIは、ゲッティイメージズやそのほかの著作権所有者の知的財産をベースに画像を合成するStable Diffusionを開発。そしてオープンソースモデルの提供のみならず、Stable Diffusionモデルを利用した「DreamStudio」サービスを展開し、そこで生成された画像は商用利用も可能となっている。

 ゲッティイメージズは、Webサイトにおいて、商用目的でのコンテンツの無許可のコピーを禁止してことを明示しているにも関わらず、Stability AIはStable DiffusionのAIモデルのトレーニングのために、関連するテキストとメタデータとともに使用したという。これらの行為は、著作権法やデラウェア州の商標および不正競売防止法を侵害するとしている。

 Stability AIは、1月にも画家らによる集団訴訟で訴えられており、今後の同社の対応ならびに画像生成AIの行方が注目される。