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MacBook Pro、最大12コアのM2 ProとM2 Maxで強化。Mac miniも
2023年1月18日 01:07
Appleは17日、CPUとGPUを強化し、最大96GBのユニファイドメモリを搭載したプロセッサ「M2 Pro」および「M2 Max」を発表した。同時に、これを搭載したノートPC「MacBook Pro」および「Mac mini」(M2 Proのみ)シリーズを発売した。
いずれのモデルもM2アーキテクチャをスケールアップし、M1 ProおよびM1 MaxからCPUコア数やGPUコア数、ユニファイドメモリの容量向上を図っている。
M2 Proは第2世代の5nmプロセスで製造され、M1 Proから約20%増、M2の約2倍となる200GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を実現。CPUコア数は10または12で、最大で8つの高性能コアと4つの高効率コアで構成される。M1 Proの10コア版よりも最大20%高速としている。
GPUはM1 Proと比較して3コア多い19コアで、より大きいL2キャッシュを搭載。グラフィックス性能は最大30%向上し、画像処理の性能向上により、コンソールゲーム機レベルの品質でゲーム体験を可能にするとしている。
M2 MaxはM1 Maxからトランジスタ数が100億個増え、M2と比較しても3倍以上となる670億トランジスタを集積。ユニファイドメモリ帯域幅は400GB/sに達し、最大メモリ容量は96GBとなった(M1 Maxは64GB)。
共通で16コアのNeural Engineを搭載し、秒間15兆8,000億回の演算が可能。また、H.264、HEVC、ProResビデオエンコード/デコードが可能なメディアエンジンを内蔵する。
MacBook Pro
MacBook Proは14インチと16インチの両モデルともにプロセッサを刷新。すでに予約注文を開始しており、2月3日から販売を開始する。価格は14インチが28万8,800円、16インチが34万8,800円より。
CPUはM2 Proが10コアまたは12コア、M2 Maxが12コア。メモリは32GB/64GB/96GBの3種類、ストレージは512GBまたは1TBスタートで、2TB/4TB/8TBへの変更も可能。ディスプレイは14インチモデルが3,024×1,964ドット表示対応のLiquid Retina XDR、16インチモデルが3,456×2,234ドット表示対応のLiquid Retina XDR。
インターフェイスはThunderbolt 4×3、SDXCカードスロット、HDMI出力、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、1080p対応FaceTime HDカメラ、音声入出力を備える。
バッテリ駆動時間および本体サイズ、重量は、14インチモデルが12~18時間、312.6×221.2×15.5mm/1.60~1.63㎏、16インチモデルが15~22時間、355.7×248.1×16.8mm/2.15~2.16㎏。
Mac mini
Mac miniはM2/M2 Proが選択可能。すでに予約注文を開始しており、1月24日に発売する。M2選択時の価格は8万4,800円からとリーズナブル。一方M2 Proを選択すると18万4,800円からとなる。
メモリは8GB/16GB/24GB/32GBの4種類、ストレージは256GBまたは512GBスタートで、オプションにより最大8TBまで選択可能。
インターフェイスはM2搭載モデルがThunderbolt 4×2、HDMI、USB 3.1×2、Gigabit Ethernet(10GbEに変更可能)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、3.5mmステレオミニジャック。M2 Pro選択時Thunderbolt 4ポートは4基となる。
本体サイズは197×197×35.8mm、重量はM2搭載モデルが1.18㎏、M2 Pro搭載モデルが1.28㎏。