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「+メッセージ」、フィッシング詐欺誘導に使われる脆弱性

 一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が運営しているJVNで、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクが提供し、携帯電話番号だけでメッセージのやりとりができる「+メッセージ」アプリに、Unicode制御文字の扱いに関する脆弱性があるとし注意喚起を促した。共通脆弱性識別子はCVE-2022-43543。

 +メッセージアプリは、Unicode制御文字の仕様に基づき無加工で表示をしているが、意図的にURLを含むテキスト情報に細工することで、実際のリンク先を誤解させるような形にできる(つまり偽装できる)という。このためフィッシング詐欺などに使用される可能性がある。

 影響を受けるのは以下の通り。

ソフトバンク

・Android アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」12.9.5 より前のバージョン
・iOS アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」3.9.4 より前のバージョン

株式会社NTTドコモ

・Android アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」54.49.0500 より前のバージョン
・iOS アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」3.9.4 より前のバージョン

KDDI株式会社

・Android アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」3.9.2 より前のバージョン
・iOS アプリ「+メッセージ(プラスメッセージ)」3.9.4 より前のバージョン

 各社は既に対策版を用意しており、手順に従って更新することを推奨する。

 12月に+メッセージの利用者は3,000万人を突破した。