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高信頼性で使いやすいオープン地図データ構築を目指す「Overture Maps Foundation」

 Linux Foundationは15日(現地時間)、高い信頼性や使いやすさを持つオープンな地図データ構築に向けて「Overture Maps Foundation」を設立すると発表した。2023年前半にも第1弾のデータセット公開を目指す。

 Overture Maps Foundationは、世界中の地図サービスを強化できるような、共有アセットとしてのオープンな地図データの開発を目的とした取り組み。OpenStreetMapなど既存の地図データと、参加メンバーによる新たな地図データ、加えてAIやマシンラーニング技術を活用し、「現実世界の生きたデジタル記録」としての地図構築を進めていくという。

 地図データは、場所の検索や発見だけでなく、ナビゲーション、物流、自律走行などの移動手段、データの可視化など、現代におけるさまざまなものの基盤となっており、団体ではオープンデータの構築によってこれに貢献していく。まずは、Amazon Web Services(AWS)、Meta、Microsoft、TomTomが共同で設立するが、今後参加団体などは拡大していく見込み。