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魚群が痛恨の延長戦敗北!コミュファDetonatioNが希望を繋ぐ!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第12節 Day1レポート

SFL: Pro-JP 2022 第12節 Day1会場全景

 残すところあと3節となった「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。本日第12節 Day1の1試合目はホーム魚群 VS アウェイのコミュファDetonatioN、2試合目はホーム忍ism Gaming VS アウェイの広島 TEAM iXAの2戦。実況はアール氏、解説はハメコ。氏。

 本日の見所は現在7位で崖っぷちのコミュファDetonatioN、プレイオフ進出の夢断たれた8位の広島 TEAM iXAの2チームが、プレイオフ進出の可能性の高い上位2チームと対戦するという点だ。特に第1試合でコミュファDetonatioNに相対する魚群は現在プレイオフボーダー未満の6位に位置しており、ここでの稼ぎが重要であり、両チームとも引けない戦いのため、激闘が予想される。

 2試合目は少しでもポイントを稼いでプレイオフ進出をより確実にしたい、現在2位の忍ism Gamingに対して、広島 TEAM iXAが、どのような「面白い試合」で食い下がるかが注目のポイントと言えるだろう。

 ということで早速第12節 Day1の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。

SFL: Pro-JP 2022 第12節 Day1
ストリートファイターリーグ:Pro-JPには、マウスコンピューターがスポンサーしている。eスポーツを始めたい人向けの、同社のお勧めのマシンは、Windows 11 Home第12世代プロセッサとGeForce RTX 3060搭載のデスクトップPC「G-Tune HM-BJ(JeSU公認PC) [ Windows 11 ]」、モニターはリフレッシュレート240Hz入力・高速応答速度0.4ms対応の「iiyama G-MASTER GB2590HSU-2」だ ※大会で使用しているマシンとは異なります
実況はアール氏、解説はハメコ。氏
SFL 2022の配信では、試合と試合の合間に、SFL 2022のスポンサーに名を連ねる「nosh(ナッシュ)」が提供する宅配食の食レポをアール氏とハメコ。氏が行なう日もあるのだが、これがバラエティ番組のようなテイストで個人的には結構好きなコーナーだ
ストリートファイターVの世界1を決める「CAPCOM CUP IX」、そして各国のSFL優勝チームが集結して世界1のチームを決する「SFL WORLD CHAMPIONSHIP 2022」の開催日が2023年2月13日~20日に決定した

ルークミラーにコーディーミラー!制するのは魚群かコミュファDetonatioNか?

 1試合目はホームが魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ。対するアウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ。アウェイとなるコミュファDetonatioNの事前オーダーは先鋒がナウマンのルーク、中堅が板橋ザンギエフのG、大将は竹内ジョンのコーディー、待機選手はうりょ。このオーダーを受けてホーム側、魚群の先鋒としてマゴのルークが登場する。

ホームは魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ
アウェイはコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ
アウェイのコミュファDetonatioNの事前オーダーは、先鋒ナウマンルーク、中堅板ザンG、大将竹内ジョンコーディー
前回の直接対決ではアウェイながらも魚群が全勝40ポイントを獲得する快挙!

 先鋒戦、マゴからのミラーマッチについて聞かれたナウマンは「えっと、マゴさんは多分、今回のリーグでミラーマッチかなりやってて、対して僕は初めてなんですが、このリーグに向けてルーク同キャラ絶対あるだろうなと思って、ずっと密かに練習してて、秘密兵器みたいなものも持ってきているので、それがようやく出せるなとちょっと楽しみですね」と秘密兵器の存在を語った。

 対するマゴは秘密兵器について告げると「いや、考えられるのはサプレッサー(VスキルII)、もしくはVトリガーII(ヴァンガード)とかそんな感じだと思うんすけど、そんななんか……ねぇ……秘密兵器持つような組み合わせじゃないと思うんで、実力で? ねじ伏せて? あげますわよ!?」となぜかお嬢言葉でコメントを締めくくった。

 マゴルークとナウマンルークの先鋒戦。マゴルークはVトリガーI/VスキルI、ナウマンルークはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはナウマンルークが慎重な立ち回りを見せるも、マゴルークが猛攻を決めて先制。2ラウンドもナウマンルークがVスキルII「サプレッサー」を活かした攻めの組み立てでマゴルークを攻める場面も見られたが、要所でキッチリ抑えた立ち回りのマゴルークがクリティカルアーツ「イレイザー」をリーサルで決めて連勝で1本先取となった。

 2戦目1ラウンドはナウマンルークの読みが上回り、ほぼ体力を減らすことなく、攻め切って先制。2ラウンドもVスキル「サプレッサー」を活かした猛攻がいい形で入り、画面端に追い詰めたマゴルークを攻め切って連勝で1本を取り返す流れとなった。

 最終3戦目1ラウンドは互いに攻め合う攻防が展開するも、Vトリガー「レンジアームズ」発動からの猛攻でマゴルークが先制。2ラウンドはナウマンルークが画面端にマゴルークを追い詰めての猛攻でここを取り返す。フルカウントフルセットの最終3ラウンドはギリギリの攻防をマゴルークがきっちり決めて勝利。先鋒戦をマゴルークが掴み取った。

 先鋒戦のマゴルークの勝利により、魚群が10ポイントを先制した。

 続く中堅戦は板橋ザンギエフのGに対して、マゴから「対板橋最終兵器トミナガマサヒロ、まちゃぼーのネカリ」と本名とともにまちゃぼーのネカリが申告された。

 対板橋最終兵器としてまちゃぼーが来ると聞かされた板橋ザンギエフは「そうっすね、あのバウンティーなマサヒロが来たなっていうところで、こちらもいろんなものを“捧げて”準備してきてるんで、それをぶつけて真っ向勝負したいなと思います」との意味深コメント。

 対するまちゃぼーはそんな意味深な「捧げる」に対しては「何を?」と聞き返すも意味が伝わらなかったのか、ここをスルーし、続けて「そうですね。ほんとにあの年に1回リーグで当たってるぐらい本当にやってて、毎回自分が勝たせてもらってるので、ちょっと今回も勝ちたいなと思います」とあっさりコメントを返した。

 なお、板橋ザンギエフが語っていた「バウンティーなマサヒロ」とは、2020年頃から魚群にて行なわれていた、まちゃぼーに10先で勝利すると賞金10万円がもらえるという企画「BOUNTY MASAHIRO」のことを指す。

 まちゃぼーネカリと板橋ザンギエフGの中堅戦。まちゃぼーネカリはVトリガーII/VスキルI、板橋ザンギエフGはVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンド、序盤はまちゃぼーネカリがタイミングを合わせた猛攻で板ザンGを攻めるが、ここで板ザンGもVトリガー「マキシマムプレジデント」発動からの連携で反撃。まちゃぼーネカリもVトリガー「力の迸発」発動からの猛攻を見せるも板ザンGはコンボに絡めてのクリティカルアーツ「パンゲアバースト」を決めるが、これがリーサルにならず。体力の残ったまちゃぼーネカリが即座にクリティカルアーツ「魂の献上」を決めて、これがリーサルとなって先制。2ラウンドもまちゃぼーネカリの猛攻で攻め切って連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドはまちゃぼーネカリの猛攻に対して板ザンGもVトリガー「マキシマムプレジデント」発動からの連携で大幅にダメージを与えるも、攻め切れず反撃を受けてまちゃぼーネカリが先制。続く2ラウンドもまちゃぼーネカリが好調な攻めを見せて連勝で2本連取。負けなしのストレートで中堅戦を制した。

 まちゃぼーネカリの中堅戦勝利により、魚群が20ポイント連取の流れとなった。

先鋒戦はマゴルークとナウマンルークによるルークミラーマッチ。2戦目はVスキルII「サプレッサー」を絡めた猛攻が決まってナウマンルークが1本を取り返す場面も見られた
試合全体のペースを握っていたマゴルークが要所で勝利を積み重ね、先鋒戦を勝利した
中堅戦はまちゃぼーネカリと板橋ザンギエフGの一戦。人相性の効果か、まちゃぼーネカリが板橋ザンギエフGを圧倒した。思わずのけぞる板橋ザンギエフのリアクションも注目だ

 大将戦は竹内ジョンのコーディーに対して水派のコーディーが挑む。意気込みについて聞かれた竹内ジョンは「コーディーミラーですか……この間、ももちさんにコーディーミラー被せに行くってのを僕がやったんですけど、その時にあの(水派と)2人でももちさん倒しましょう! つって2人でももちさんを倒すためのコーディー同キャラ攻略していて、すごいなんか絆を感じたんですけど……なんかそういうのがなかったみたいですごく悲しいです。ここで僕も20点とって魚群を悲しくさせようと思います」と切ないコメント。

 これに対して水派は澄ました顔で「いや、まあこの布陣はチームの意向なんで、僕個人の意思ではなく……」とコメントし、これにマゴが大激怒し、若干食い気味に!「おい! お前、人のせいにすんじゃねえよ! どういうことやお前! じゃあ何? 俺らが悪いの?」とツッコミを入れると「えぇ、僕は悪くない」と平然と返して、激怒していたマゴを一転、大爆笑させた。

 さらにこの盛り上がりの中、続けて話題を変えて「最近、あのもけさんが誕生日だったらしくて、あの誕生日プレゼント何にしようかなって考えてたんすけど……」とし、これにもけが「え?」と驚きの表情を見せ、マゴも瞬時に切り替えて「えっまさか?」とツッコミを入れるところで、水派が続けて「この混戦のSFLの20ポイント、プレゼントしようと思います!」と衝撃の宣言。

 これにはすっかりもけも口元を抑えてメロメロ。カメラ越しに泣く素振りをみせるところに、アール氏から「お~い、もけちゃん乙女になってるじゃーん」とはやし立てる発言も飛び出す。そこでマゴからは「泣くのはまだ早い!」とのツッコミも入りつつ、終了となる賑やかな「劇団魚群」の一幕が見られた。

 インタビューを終えた解説席では、一連の「劇団魚群」について触れ、アール氏もハメコ。氏も大好きとの高評価を見せていた。

 水派コーディーと竹内ジョンコーディーの大将戦。水派コーディーはVトリガーI/VスキルII、竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドは、竹内ジョンコーディーの猛攻が決まるも、これに水派コーディーも反撃を見せる正に一進一退の攻防の末、最後は竹内ジョンコーディーが決めて先制。続く2ラウンドも竹内ジョンコーディーの立ち回りが見事で、水派コーディーの要所の攻めをうまくしのいで攻め切り、連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドも、水派コーディー有利の展開からも攻め切れず、そこを竹内ジョンコーディーが反撃で勝利して先制。2ラウンドも竹内ジョンコーディーが一気に決めて連勝で2本連取となった。

 インターバルを挟んでの3戦目1ラウンド、序盤は水派コーディーが慎重な立ち回りで攻めるも、画面端に追い詰めての反撃を見せた竹内ジョンコーディーが一気に決めて先制。2ラウンドは水派コーディーが慎重な立ち回りから攻め切ってゲージを温存した状態でなんとか取り返す。

 3ラウンドは水派コーディーが画面端に竹内ジョンコーディーを追い込んでの猛攻を見せるも、差し返しなどで反撃して逆転を見せる竹内ジョンコーディー。その後も冷静に時間を使った立ち回りを見せ、そのまま攻め切った竹内ジョンコーディーが勝利。ほぼ負けなしで大将戦を制した。

 大将戦の竹内ジョンコーディーの勝利により、魚群、コミュファDetonatioNともに20ポイントとなり、延長戦突入となった。

大将戦は水派コーディーと竹内ジョンコーディーによる因縁のミラーマッチが展開。両者互角の攻め合いを見せるも、要所での立ち回りが見事なのは竹内ジョンコーディー
3戦目2ラウンドでは水派コーディーが取り返すシーンが見られた
試合全体における中距離戦での駆け引きにおいて、竹内ジョンコーディーが水派コーディーを圧倒、大将戦を3-0のストレート勝利で竹内ジョンコーディーが勝利した

 漢の一先、延長戦BO1、アウェイのコミュファDetonatioNからは大将戦で勝利した竹内ジョンのコーディーが継続して登場。申告の際の板橋ザンギエフの「そのまま筐体座りっぱ」という言い回しが実にゲームセンター時代を感じさせる表現だ。対する魚群も大将戦で敗退した水派のコーディーが再挑戦の流れとなった。

 意気込みを聞かれた竹内ジョンは「そうっすね、内容的には結構いい感じに勝ったんで、マジか?って感じではあるんですけど、水派さんはめちゃくちゃ勝負強い人だと思ってるんで、調子に乗らずに全力で行こうと思います」と気合の入ったコメント。

 対する水派は「いや、さすがに内容自体はそんな悪くなかったと思うんで、ここぞという読み合いで負けちゃったと思うんで、今回は結構……4回やったら1回は勝てるだろ、絶対……」とコメント。これにはマゴも「なんだお前その発言」とツッコミが入る。

 ここで横からもけの熱い視線を向けられている点について触れられると、水派は「そちら、あの5ポイントのプレゼントになっちゃいましたけど、あの5ポイントプレゼントするんで」と弱気にコメント。これにもけも「まあ、でも水派が頑張ってくれんのが嬉しいから……頑張って」と改めてエールを送る場面が見られた。

 水派コーディーと竹内ジョンコーディーのBO1延長戦。水派コーディーはVトリガーI/VスキルII、竹内ジョンコーディーはVトリガーI/VスキルII。

 1ラウンドは大将戦からの勢いと冷静な立ち回りを見せた竹内ジョンコーディーが先制。2ラウンドは冷静な対応を見せた水派コーディーがEXゾンクナックルなどで決めてここを取り返す。最終3ラウンドは再び竹内ジョンコーディーがきっちりと決めて決着。1先の延長戦を竹内ジョンコーディーが制した。

 延長戦の勝利により、最終結果はコミュファDetonatioNが25-20で魚群を打ち破り勝利を物にした。

延長戦で意気込みを語る水派を横から乙女の表情で見守るもけ
水派コーディーと竹内ジョンコーディーの1先延長戦。大将戦の時以上にアグレッシブな動きを見せる水派コーディーの猛攻で勝負は五分五分の展開を見せる
最後は落ち着いたプレイで立ち回った竹内ジョンコーディーが勝利。竹内ジョンコーディーが大将戦を含めての4連勝でコミュファDetonatioNをたった1人で勝利に導いた

 試合終了後は勝利したコミュファDetonatioNへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦でマゴとのルークミラーに負けてしまったナウマンは「結構ガチンコ勝負で、またしてもフルフルでちょっと負けちゃったなっていうところなんすけど、うーん、個人的には悔しいんですけど、練習で出したかったものはある程度は出せたし、単純に自分の力が及ばずだったというところで。まぁでも今日はね、ジョンさんが1人でチームを勝たせてくれたんで……よかったです」とした。

 次いで中堅戦にてまちゃぼーに敗退した板橋ザンギエフは「あの、“捧げる”の流れをガン無視されたマサヒロにちょっと遅れをとってしまったんですけど」とコメント。ここでアール氏から、人相性が悪いような印象にも見えましたけどと触れるとこれに対して「いや、なんかね、そう言われてるから、ちょっとこっちもなんか、え? あ、そうなの? みたいな、人相性悪いの? みたいな気になってくるんで……」とまさかの解説陣のコメントが悪影響を及ぼしていると猛反論を返した。

 ハメコ。氏が思わず「ウソでしょ」と爆笑を見せると、チームメンバーたちからも「言わないでくださいよ、そんなの!」と援護射撃が入り、笑いに包まれる。そんな笑いの雰囲気の中、板橋ザンギエフが続けて「まぁ、そんな中で、ちょっとジョンさんがね、4タテ(4連勝)してくれたんで、こうやってお喋りすることができてよかったんじゃないかなと思ってます」といい形で締めた。

 続けて本日待機のうりょは「いや……ジョンくんのこれが見たかった! 早くもっと……めちゃくちゃ強かった! マジで強かった! ホント、もう後ろで見てて安定感がすごくて、もう俺ら言うことねえよみたいな、3人とも。このまま行ったらマジ勝てるぞみたいな感じやったんで、ジョンくん最高でしたね!」と竹内ジョンを大絶賛。続けて「ちょっと自分は出てなくて、リザーブだったんですけど、次出るときは頑張りますんで、DNG(コミュファDetonatioN)応援よろしくお願いします」とした。

 大将戦から延長戦まで4連勝でチームに勝利をもたらした竹内ジョンは「いや、そうっすね。かなりいい感じに勝てて本当にま良かったんですけど、もうちょっとこの今日みたいな調子を早く取り戻せたらなっていう後悔もありながら、とりあえず今日すごいいい形で勝てたんで、この調子で引き続き勝っていけるように頑張ろうと思います」とした。

 アール氏から長いトンネルをやっと抜けたかのような綺麗な4連勝だったと告げられると、続けて「ちょっといろいろ試行錯誤の末の形になったんですけど、よかったです。本当にありがとうございました」としてコメントを締めくくった。

勝利したコミュファDetonatioNのチームインタビュー
圧倒的な強さを見せた竹内ジョン。この強さがもっと早くに出せたらと後悔する場面も見られた
第1試合は大将戦の竹内ジョンコーディー勝利からの、延長戦も連続勝利でコミュファDetonatioNが25ポイントで魚群に勝利する結果となった

稲葉ベガの猛攻に藤村ルークが大ピンチ!最後に勝ったのはどっちだ?

 2試合目はホームが忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。対するアウェイは広島 TEAM iXAで、出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー。アウェイとなる広島 TEAM iXAの事前オーダーは先鋒がガンファイトのアレックス、中堅がクラッシャーのバーディー、大将は稲葉のベガ、待機選手はストーム久保。このオーダーを受け、ホーム側、忍ism GamingはジョニィのGが出陣する。

ホームは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ
アウェイは広島 TEAM iXAで、出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー
アウェイ広島 TEAM iXAの事前オーダーは先鋒がガンファイトアレックス、中堅がクラッシャーバーディー、大将は稲葉ベガ
前回の直接対決では、アウェイの忍ism Gamingが全勝で40ポイント獲得!

 先鋒戦の意気込みを聞かれたガンファイトは「あぁ、思った通り来ましたね、あのCFN履歴を見た時、結構アレックス戦とオロ戦をやっていて、じゃあその上でと私もヤナイさん(@yanai_0213)と練習してて。けど、今日はね。緊張感を超えていいプレー見せたいと思います、頑張ります」と楽しそうに語った。対するジョニィは忍びらしく静かに一言「……任せてください」とコメント。

 ジョニィGとガンファイトアレックスの先鋒戦。ジョニィGはVトリガーI/VスキルI、ガンファイトアレックスはVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはガンファイトアレックスの立ち回りが見事で、体力をほぼ減らすことなく、パワーボムなどの必殺技をガンガン決めて先制。2ラウンドはジョニィGが画面端にガンファイトアレックスを追い込んでの連携などで攻め切って取り返す。3ラウンドは双方が一進一退の攻防を展開するも、ガンファイトアレックスが最後に決めて勝利、1本を先取した。

 インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドはお互い強気の攻め合いの中、ガンファイトアレックスがパワーボム2連発を見事に決めて先制。2ラウンドもラリアットがいいタイミングでヒットして、ジョニィGを攻め切り、連勝で2本連取、先鋒戦をガンファイトアレックスが勝ち取った。

 ガンファイトアレックスの勝利でアウェイの広島 TEAM iXAが10ポイントを先制した。

 続く中堅戦はクラッシャーのバーディーに対して、ももちのコーディーが馳せ参じる。意気込みを聞かれたクラッシャーは「そうっすね、こちらも履歴で数日前くらいから、ももちさんなんだろうなってのはわかってたんでコーディー戦はやることは一応やってきました。あと、ももちさんと多分大会で当たるの初めてなんですよ。ストVこんだけやってて、多分なくて、当たってたら申し訳ないんですけど。なのでちょっとやるのが楽しみですね」ととコメント。

 今回クラッシャーと大きな大会などでは初対戦と告げられたももちは「そうですね。実際、最後に対戦したのがおそらくシーズン2とか、もうそのレベルで昔のことだと思うんで。まぁ大会も今まで1回も当たったことはないんですけど、ただ、結構その時期に、シーズン1か2ぐらいに、弟子企画っていうのをやってて、結構クラッシャーさんに、その弟子たちを破壊された記憶があるんですが……」とコメント。

 これにアール氏が、ももちさん、こういうの必ず覚えてますからねと返すと、続けて「そうなんです。あの恨みはずっといつか晴らしたいなと思っていたんで、そこが今日だと思うので、ちょっと頑張りたいと思います」と遺恨たっぷりのコメントを返した。

 ももちコーディーとクラッシャーバーディーの中堅戦。ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII、クラッシャーバーディーはVトリガーII/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは、守りを固めながら中距離の差し返しで立ち回るももちコーディーが、Vトリガー「サイドアーム」発動からの猛攻で決めて先制。2ラウンドもEXゾンクナックルからの連携などの高火力で一気に決めて連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドもVトリガー「サイドアーム」発動からの猛攻を決めて先制。2ラウンドもEXゾンクナックルなどの連携を決めての猛攻でクラッシャーバーディーを攻め込み、最後は対空のナイフ投げで決めて、2-0のストレートで勝利。

 ももちコーディーの中堅戦勝利により、忍ism Gamingが10ポイントを取り返す形となった。

先鋒戦はジョニィGとガンファイトアレックスの一戦。ガンファイトアレックスの中距離の立ち回りが見事でここを勝利した
中堅戦はももちコーディーとクラッシャーバーディーの一戦。クラッシャーバーディーの攻めの組み立てがうまく決まらず、なかなか得意の展開に入れない
地上戦の流れをももちコーディーが掌握する展開のまま、2-0ストレートでももちコーディーが勝利し、積年の弟子たちの恨みを晴らした

 大将戦は稲葉のベガに対して藤村のルークが仕掛ける。意気込みについて聞かれた稲葉は「そうですね、結構藤村さんとは、多分オンライン対戦だったら、1番やってるんじゃないかなってぐらい対戦はしていまして、まぁ結構負けてはいるんですけど、まぁ今日ぐらいはちょっと壊させてもらいます」とした。

 対する藤村は「そうですね、あの僕には、おびはーと(おび、@obiheart634)っていうベガ使いの親友がいるんですよ。元々リーグ関係なく、もう彼を見つけ次第倒すっていうのが日課で、僕のディリークエストになってるんすよね」とコメント。これにアール氏が親友ですか?と疑問を投げかけると、続けて「はい!親友です!もちろん!で、1年前ぐらいからそれをずっとこなしてきてるんで、その経験を使って勝ちたいです」とコメントして解説席を盛り上げた。

 なお、忍ism Gamingが主催するオンラインゲーム大会「Tokyo Online Party(TOP)」のストリートファイターVの3on3によるチーム戦において、直近の11月19日に開催された第9回大会では、「大将おびはーと」というチーム名で、藤村とおび、Aliceの3人によるチームが優勝を収めている。

 藤村ルークと稲葉ベガの大将戦。藤村ルークはVトリガーI/VスキルI、稲葉ベガはVトリガーII/VスキルI。

 1戦目1ラウンドは慎重な立ち回りの藤村ルークに対して、果敢に攻める稲葉ベガの猛攻が決まって先制。2ラウンドは藤村ルークが取り返す展開に。3ラウンドは稲葉ベガの攻めがうまく決まって勝利し、1本を先取する流れとなった。2戦目1ラウンドは両者一進一退の攻防から藤村ルークが攻め切って先制。2ラウンドも藤村ルークの立ち回りがうまくここをしのぎ切って連勝で1本を取り返す展開となった。

 ここでインターバルを挟んでの3戦目1ラウンドは稲葉ベガが有利で展開。時間ギリギリのタイミングで藤村ルークも反撃を決めるが、最後は稲葉ベガが投げをリーサルに決めて先制。2ラウンドも稲葉ベガが画面端に藤村ルークを追い込んでの猛攻を決めて連勝で2本目を先取した。

 4戦目1ラウンドはギリギリの攻防を藤村ルークが見事な立ち回りを見せて先制。2ラウンドはギリギリの攻防を稲葉ベガが攻め切って取り返す。3ラウンドは藤村ルークの動きが稲葉ベガに噛み合う展開となり、最後はクリティカルアーツ「イレイザー」をリーサルに決めて勝利。2本目を追いかける展開となった。

 インターバルを挟んで、いよいよ迎えた最終5戦目1ラウンドは稲葉ベガが再び猛攻を見せての先制。2ラウンドも稲葉ベガ有利で試合は進み、圧倒的な体力差をつける展開となるが、藤村ルークがこの圧倒的不利の状況下から猛攻を見せて、執念の立ち回りでここを逆転して取り返す。

 そして迎えたフルカウントの最終3ラウンドはお互いの攻めがガンガンと決まる殴り合いの展開からスタート。その後はギリギリの体力差の攻防を続けて試合は進み、タイムオーバーギリギリのところで藤村ルークが「サーモバリック」を使って稲葉ベガの体力を削る!この削りによる体力差がタイムオーバー後の勝敗を決める展開となり、僅かながら体力を上回った藤村ルークがギリギリの1戦を制し、大将戦を手にした。

 大将戦の藤村ルーク勝利により、忍ism Gamingが30-10で広島 TEAM iXAに勝利した。

大将戦は藤村ルークと稲葉ベガの一戦。稲葉ベガはVスキルI「サイコリジェクト」で飛び攻撃を吸収するのが巧みで、これを活かした攻めで藤村ルークを追い詰める展開が多く見られた
稲葉ベガの要所での立ち回りがうまく、ギリギリのところで藤村ルークを追い詰める
最終5戦目第3ラウンドは残りタイムギリギリの攻防で藤村ルークが「サーモバリック」で体力を削るだけでなく、微妙な時間稼ぎも行なうことで藤村ルークがギリギリで勝利を手にした

 試合終了後は勝利した忍ism Gamingへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で敗退したジョニィは「いや、他人の試合でこんな声出すことあるんだな、ぐらい大きい声出ましたね。今すごいポイント競ってて、この最後20ポイント取れるかどうかって、本当にもうでかいんで、あの、ありがとうございますって感じですね。あと、個人としてはちょっと不甲斐ない試合をしてしまったので、また練習頑張って、もうちょっといいところ見せられるように頑張ります。応援ありがとうございました」と、大将戦の藤村の勝利を讃えた。

 中堅戦で勝利したももちも藤村の大将戦について触れ「いやぁ、藤村がエンターテイナーでしたね。最後までチームメイトをこんだけハラハラさせるなかなかない試合で。実際、あの稲葉くんがすごい上手くて、終始きつそうな流れから、いや、これ、でも藤村が最後やってくれるんじゃないかなっていう思いはあったんですけど、まぁ、最後あの幕切れだったんで、ちょっとあの振り返り配信とかで見てほしいっすね。めちゃくちゃチームがあの瞬間盛り上がったんで」とし、現在公式YouTubeサイトで配信中の【SFL ReACTION】シリーズでのチームメンバーたちの様子を見てほしいと語った。

 ここで個人としてのクラッシャーバーディー戦について聞かれると「個人としてはそうですね、バーディー戦は、あのしょかもさん(@shokamodq)にお願いして、バーディー戦自体はやれてたのと、あとたまたまこの前ですね、オーストラリアからバーディ使いのRofっていう、オーストラリアの強豪のバーディー使いが日本に武者修行に来ていて、ちょっと忍勢みんなでスタジオスカイで対戦したみたいな、そこの経験もちょっと生きたのかなっていう感じで、すごくいいバーディー戦を出せたんで個人としてはすごく満足してます」と国際交流について語った。

 本日待機となったヤマグチは「そうですね、最後の藤村さんの試合の内容が内容だったんで、今までのどの試合よりも1番緊張しましたね、僕も。最後のねEX弾からのロックブレイカーは、かなりいいプレイだったと思いますよね。ルーク使いからしても」とこちらも藤村の試合を賞賛するコメントとなった。

 最後に大将戦で見事勝利した藤村は、解説席からの大将戦いかがでしたか、という問いに対しての第一声が「いかがでしたか?」とそのまま返すコメントに、解説席も何も返せず苦笑いの状況に。

 さらに続けて藤村自身が「ま、ちょっとあのいかがかなと思うプレー内容にはなってしまったんで……」といきなりの反省コメントを発したことで、アール氏から、ここでまさかの自分に説教ですか、と返す展開に。

 さらに続けて「いやいやいや、これはまあ過去一悪い内容ではあったんですけど、そのルークの強みを押し付けて、なんとか勝ててよかったです。本当稲葉くんが上手くて、内容はかなり負けてたと思うんですけど、要所で……なんで勝ったのかよくわかんない」と漏らすと、ここでももちから「いや、最後のEXライジング2連発よかったよ。気持ちがかなりこもってたんで」とフォローが入るとこれに続けて「最終ラウンドはちょっと気持ちでいきました」とした。

 ここでアール氏から1年間デイリークエストを続けたおびはーとさん(@obiheart634)にも何か一言を、と求められた藤村は改めて「あのお世話になってます!これからも毎日見つけたら行くんでね、よろしくお願いします」としてインタビューを締めくくる流れとなった。

勝利した忍ism Gamingのチームインタビュー
大将戦で勝利した藤村はインタビュー冒頭で逆に解説陣に「いかがでしたか?」と返す冗談を見せた
第2試合の結果は、中堅戦のももちコーディーと大将戦の藤村ルークの勝利により、忍ism Gamingが30ポイント獲得となった。

かろうじて希望を繋いだコミュファDetonatioNの明日はどっちだ?

 以上、簡単ではあるが、第12節 Day1の2試合の様子をお伝えした。崖っぷちのところで辛くも勝利を収めたコミュファDetonatioNだが、延長戦での勝利のため、25ポイントしか獲得できなかったため、現段階のポイントは185ポイントとなり、残り2試合全て全勝40ポイントを稼いでも最終ポイントは265ポイントとなる。

 そのため、コミュファDetonatioNがプレイオフに進出するためには、現在3位の名古屋OJA BODY STAR Mildom、4位のSaishunkan Sol 熊本、5位のv6プラス FAV gaming、6位の魚群の今後の試合結果次第という状況だ。

 分かりやすい例としてはv6プラス FAV gamingと魚群の2チームがともに残る試合全てで全敗した場合、プレイオフボーダーが255ポイントのまま動かないため、265ポイントを獲得したコミュファDetonatioNが5位に浮上することが可能となる。

 一方でv6プラス FAV gamingが残る3試合で20ポイント以上、名古屋OJA BODY STAR MildomとSaishunkan Sol 熊本が10ポイント以上獲得した段階でコミュファDetonatioNのプレイオフ進出の希望は潰えてしまう。

 魚群については本日惜しくも敗退したものの、20ポイントを獲得したことでまだまだ激戦の真っ只中にいる状況だ。しかも残り2試合の相手が現在トップのGood 8 Squadと現在3位の名古屋OJA BODY STAR Mildomのため、両チーム相手にどれだけポイントを稼げるかが要注目のポイントだ。そんな魚群が6位にいるため、1~5位の各チームもまだまだ予断を許さない状況が続く。

 次回、第12節 Day2は11月29日20時からの開始。次回カードは1試合目がホームの名古屋OJA BODY STAR Mildom VS アウェイのGood 8 Squad、2試合目はホームのSaishunkan Sol 熊本 VS アウェイのv6プラス FAV gamingの2戦が行なわれる。

第12節 Day1の試合結果
第12節 Day1終了時の順位表
次回第12節 Day2は11月29日火曜の20時から