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Saishunkan Sol 熊本が魚群撃破でオフラインボーダーは255ポイントに底上げ。ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第11節 Day2レポート
2022年11月24日 07:15
プレイオフ進出チームをかけた激闘が続く「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。本日第11節 Day2の1試合目はコミュファDetonatioN vs 広島 TEAM iXA、2試合目はSaishunkan Sol 熊本 vs 魚群の2戦。実況は大和周平氏、解説はハメコ。氏。
本日の見所はすべてと言っても過言ではない。1戦目のコミュファDetonatioNと広島 TEAM iXAの対戦については、コミュファDetonatioNがプレイオフ進出への希望を繋げるかどうかの分水嶺とも言える重要な1戦だ。
そして2戦目はプレイオフボーダーラインの上にいる5位のSaishunkan Sol 熊本とボーダーライン下の魚群による直接対決なのだ。ここでの両チームのポイント獲得数によって、プレイオフボーダーラインのポイントが決まることになる上に、ここでの勝敗がそのままプレイオフ進出の可能性をかけた戦いにも繋がるため、気の抜けない1戦と言える。
ということで早速第11節 Day2の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。
ストーム久保悲願の初勝利もナウマン勝利でコミュファDetonatioNが希望を繋ぐ!
1試合目はホームがコミュファDetonatioNで、出場メンバーは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョン、うりょ。対するアウェイは広島 TEAM iXAで、出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー。アウェイとなる広島 TEAM iXAの事前オーダーは先鋒がストーム久保のアレックス、中堅がクラッシャーのバーディー、大将は稲葉のベガ、待機選手はガンファイト。このオーダーを受けてホーム側、コミュファDetonatioNの先鋒は板橋ザンギエフのアビゲイルが挑む。
先鋒戦の意気込みを聞かれたストーム久保は「板橋さんですか、なるほどね。なんか潰しに来たんかなっていう不安と前回の借りを返したいという、この気持ちをまとめてぶつけられたらなと思いますね」と物静かに語った。これまでの「アレク最強!」の一言コメントとは異なり、静かな独白のようなコメントには今までとは異なる決意を秘めた悲壮感が感じられる。
対する板橋ザンギエフは「前半戦当たった相手なんですけど、前はね。アビゲイル同キャラというところで、今回はアレックスに対してアビゲイルで行くっていう、やっぱちょっと違った布陣で、かつ2先で向こうもキャラ変えられるみたいなね。ちょっとそこらへんがどうなるかってのを楽しんでいきたいと思います」と、こちらはいつもと変わらず元気なテンションで応えた。
板橋ザンギエフアビゲイルとストーム久保アレックスの先鋒戦。板ザンアビゲイルはVトリガーII/VスキルI、ストーム久保アレックスはVトリガーI/VスキルII。
1戦目1ラウンドはいきなり時間と体力をギリギリまで使った大接戦が展開。ギリギリの攻防をストーム久保アレックスが決めて先制。続く2ラウンドもストーム久保アレックスが猛攻を見せて、連勝で1本を先取した。
インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドはストーム久保アレックスが体力有利で進めるも、時間ギリギリの接戦を板ザンアビゲイルがクリティカルアーツ「アビゲイラー」を決めて逆転勝利で先制。2ラウンドはストーム久保アレックスの猛攻でここを取り返す。3ラウンドは板ザンアビゲイルが決めて1本を取り返した。
インターバルを挟んでの最終3戦目1ラウンドはストーム久保アレックスがいきなり速攻の猛攻で一気に決めて先制。続く2ラウンドも序盤からストーム久保アレックス有利で展開。その後慎重な立ち回りからクリティカルアーツ「ヘビーハンマー」を決めて連勝で2本奪取、先鋒戦をストーム久保アレックスが勝利した。
なお、ストーム久保はこれが本シーズン悲願の初勝利となる。ストーム久保の先鋒戦勝利により、アウェイの広島 TEAM iXAが10ポイントを先制した。
続く中堅戦はクラッシャーのバーディーに対して、うりょのローズが挑む。意気込みを聞かれたクラッシャーは「てっきりザンギさんがかぶせてくるのかなと思ったんで、うりょさんなんだって事で、ちょっとびっくりなんですけど、まぁ、ローズ-バーディーね、結構、遠距離の弾の対処が重要なんで、そこをうまくやれれば勝てると思います」とコメント。
対するうりょも「バーディー戦は、お互いリーチ長いキャラなんで、すごい中距離が大事やと思ってます。その距離で差し合いして、ローズの強さを出して勝っていきたいと思います」とし、お互いやるべき事が見えている印象のコメントを残した。
うりょローズとクラッシャーバーディーの中堅戦。うりょローズはVトリガーII/VスキルII、クラッシャーバーディーはVトリガーI/VスキルII。
1戦目1ラウンドはうりょローズが遠距離、中距離の攻防を制して先制。2ラウンドはクラッシャーバーディーが画面端にうりょローズを追い込んでの猛攻を見せて取り返す。3ラウンドはクラッシャーバーディーのチェーンの射程距離などをキッチリ読み切ったうりょローズがVトリガー「ソウルイリュージョン」などで猛攻を見せる。クラッシャーバーディーもクリティカルアーツ「バッド・スキップ・チェーン」などで反撃を見せるも、その後の駆け引きでうりょローズが読み勝って勝利。うりょローズが1本を先取した。
続く2戦目1ラウンド、序盤は五分の展開を見せるも、うりょローズがVトリガー「ソウルイリュージョン」からの連携で先制。2ラウンドはクラッシャーバーディーがブルリベンジャーを決めてここを取り返す。3ラウンドはうりょローズが画面端に追い詰められても立ち回りで上回り、そのまま攻め切ってうりょローズが勝利。終わってみれば2本連取で中堅戦をうりょローズが制した。
うりょローズの中堅戦勝利により、コミュファDetonatioNが10ポイントを取り返す形となった。
大将戦は稲葉のベガに対してナウマンのルークが挑む。意気込みを聞かれた稲葉は「久保さんが1勝してくれたんで、そのまま流れに乗って勝ちたいなと思います。あとはナウマンがですね、結構僕の女体化されたキャラ、結構いいなって言ってたんで、勝ってナウマンを女体化しようと思います」とした。まさかのコラボレーションの予感?
対するナウマンはハメコ。氏より、女体化の話を聞かされると、ちょっと笑みを浮かべつつ「いや、そうっすね。すごいあの……悪事を考えてるみたいで、まぁベガっていうのもね、魔王っていうのもあって、ここは勇者として魔王を討伐に行きたいと思います」ときれいにまとめた。
ナウマンルークと稲葉ベガの大将戦。ナウマンルークはVトリガーI/VスキルII、稲葉ベガはVトリガーII/VスキルI。
1戦目は稲葉ベガが有利な立ち回りを見せて連勝で1本を先取。インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドも序盤は稲葉ベガ有利で展開するも、ナウマンルークがガードの堅い稲葉ベガを画面端に追い込んでの猛攻を見せて、ここを先制。2ラウンドはお互い慎重な立ち回りから、ギリギリの攻め合いをナウマンルークが決めて連勝で1本を取り返す展開となった。
3戦目1ラウンドは稲葉ベガ有利の展開からナウマンルークが逆転、クリティカルアーツ「イレイザー」をリーサルで決めて先制。2ラウンドはギリギリの攻防を稲葉ベガが制してここを取り返す。3ラウンドはナウマンルークの猛攻が決まり、2本目をナウマンルークが先取した。
インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドはナウマンルークが決めて先制。2ラウンドは稲葉ベガが画面端にナウマンルークを追い詰めての猛攻を見せて、ここを取り返す。3ラウンドも稲葉ベガの猛攻が決まり、攻め切って稲葉ベガが2本目を取り返す流れとなった。
最終5戦目1ラウンドは稲葉ベガが猛攻を見せて先制。2ラウンドはナウマンルークが画面端に稲葉ベガを追い詰めての猛攻を見せてここを取り返す。フルカウントの最終3ラウンドの序盤は稲葉ベガ有利で展開。
その後はナウマンルークも反撃しつつ、五分の展開から時間を慎重に使った攻防が続く。後半になるにつれ少しずつガードの硬かった稲葉ベガの牙城を少しずつ削り、体力有利になっていくナウマンルークが最後は投げで決めて勝利。ギリギリの大将戦の勝利をナウマンルークが奪取した。
大将戦のナウマンルークの勝利により、コミュファDetonatioNが30-10で広島 TEAM iXAに勝利という結果となった。
試合終了後は勝利したコミュファDetonatioNへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で惜しくも敗退してしまった板橋ザンギエフに話を聞くと「自分としてはちょっとほんとにだらしねぇ試合してしまったなっていうとこなんですけど、その後のうりょとナウマンがもうパッション溢れるいい試合見してくれたんで、胸がすごいざわついています。本当にそういう心境でございます」と独特の感性を感じさせるコメント。
中堅戦で勝利したうりょは「自分の思い通りの対戦内容ができて。ローズが遠距離戦できると、バーディーはゲージがないとかなり苦しい展開が続いたので、それでじわじわダメージ取って、最後にはVトリガーでっていう……まあ、強い行動をして勝つっていうのがプラン通りできたんで、自分的にもかなりいい試合だったかなとは思います。嬉しいです」と自身の対バーディー戦について解説した。
大将戦で見事にギリギリの接戦を制したナウマンは「いや、もうとりあえずめちゃくちゃ嬉しいですね。そうですね、フルセットフルラウンドを毎回落として、チームに今まで迷惑かけてきたんで、なんとかまた同じ展開でも、最後やっぱいつも通りあと1歩届かなかったな……じゃなくて、いい選択肢ちゃんと取れたなっていうのは、ベガ戦を、おびさんとか、エルシャールさんとか、ルイさんとか、どぐらさんとかにめちゃくちゃ毎日粘着して、多分向こうも嫌になるんじゃないかっていうぐらいラウンジさせてもらったんで、本当にやり込みの玉物だなっていう風に思いますね。皆さん本当にありがとうございます」と協力してくれたベガ使いの人たちに感謝の意を示した。
今回待機選手として試合を見守っていた竹内ジョンは「今回はちょっとコーディがiXA(広島 TEAM iXA)戦で、行けるキャラがあんまりいないっていうので、ちょっとほかの人にお願いする感じになっちゃったんですけど、みんなすごいめちゃくちゃいい内容で試合してくれて、まぁナウマン象(ナウマン)も女体化せずということで、チーム久しぶりの勝利を取れたっていうのもあって、自分もモチベーションに繋がりました。次あのまたすぐ試合があると思うんですけど、そこもあのまぁ、ちょっと自分が出るかどうかはまだちょっとナイショなんですけど、出ることになったら頑張ろうと思います」と、した。
次節への意気込みについて聞かれた板橋ザンギエフは「あのコミュファDetonatioN、引き続き走り切っていこうと思います。お見守りよろしくお願いします」としてインタビューを締めくくった。
ホームの利点を活かした戦略でSaishunkan Sol 熊本がひぐち待機で魚群を撃破!
2試合目はホームがSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、ひぐち、Shuto、YHC-餅。対するアウェイは魚群で出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、水派、もけ。アウェイとなる魚群の事前オーダーは先鋒が水派のコーディー、中堅がまちゃぼーのネカリ、大将はマゴのルーク、待機選手はもけとなった。このオーダーを受け、ホーム側、Saishunkan Sol 熊本の先鋒にはYHC-餅ダルシムが登場する。
先鋒戦の意気込みについて、水派は「そうですね、プレイオフ、グランドファイナルを除くと、多分これが最後のダルシム戦という1つの区切りだと思うんで、めちゃくちゃ練習してきて、前回あんまいい動きできなかったんですけど、今回こそ、練習通りのいい動きを出して勝ちたいと思います。頑張ります」とした。
対するYHC-餅は「コーディ戦、今回もいろんな人とやってもらって、やはりキャラ的にはダルシム行ける方だと思います。んで、それと水派くんとの相性も悪くはないんで、まずは先鋒戦勝って勢いをつけたいと思います」とした。
YHC-餅ダルシムと水派コーディーの先鋒戦。YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI、水派コーディーはVトリガーII/VスキルII。
1戦目1ラウンドは読み勝った水派コーディーがラフィアンキックやゾンクナックルなどの猛攻を決めて先制。2ラウンドも序盤は水派コーディーが猛攻を見せて有利で展開するも、YHC-餅ダルシムがクリティカルアーツ「ヨガサンバースト」などを絡めた反撃を見せ、そのまま逆転してここを取り返す展開に。3ラウンドも水派コーディーの猛攻で画面端に追い込まれながらも、そこを脱して中央での立ち回りで逆転する展開でYHC-餅ダルシムが勝利。1本を先取した。
2戦目1ラウンドはYHC-餅ダルシムの遠距離からの攻めに対して、攻めあぐねる水派コーディー。近距離で大ダメージを与える展開なども見られるが、そのまま攻め切られてYHC-餅ダルシムが先制。2ラウンドも近距離での立ち回りでYHC-餅ダルシムがヒット確認からのクリティカルアーツ「ヨガサンバースト」をリーサルに決めて、連勝で2本連取となり、先鋒戦を2-0でYHC-餅ダルシムが制した。
YHC-餅ダルシムの先鋒戦勝利により、Saishunkan Sol 熊本が10ポイントを先制した。
続く中堅戦はまちゃぼーのネカリに対してネモのユリアンが挑む。意気込みを聞かれたまちゃぼーは「そうですね、このポイント争いで、今すごいポイント欲しいとこなんで勝ちたいのもそうなんですけど、ネモさんとはかなり昔からの仲なので、それも含めてやっぱ勝ちたいなと思います」とした。
対するネモは「え~、この日まで毎日コマ投げ食らって精神が崩壊しそうになりました。今日で終わりだと思うので、コマ投げを食らわずに勝ちたいなと思います」とした。周囲からは「いいね!」、「全部避けましょう!」などの声掛けも入る。
ネモユリアンとまちゃぼーネカリの中堅戦。ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI、まちゃぼーネカリはVトリガーII/VスキルI。
1戦目1ラウンドはまちゃぼーネカリが速攻で攻め込み、Vトリガー「力の迸発」発動からの猛攻で決めて先制。2ラウンドはネモユリアンが立ち回りで上回り、ここを取り返す。3ラウンドは時間をじっくり使ったギリギリの攻防にて、ネモユリアンのVトリガー「エイジスリフレクター」をうまく対処したまちゃぼーネカリが攻め切って1本先取となった。
2戦目1ラウンドはまちゃぼーネカリのコマ投げを宣言通りかわして画面端での猛攻を見せてここを先制。2ラウンドはまちゃぼーネカリがクリティカルアーツ「魂の献上」からの攻めを決めてここを取り返す。3ラウンドはネモユリアンがVトリガー「エイジスリフレクター」を手前に貼っての画面端での攻めの組み立てで勝利して1本を取り返した。
最終3戦目1ラウンドは画面端にネモユリアンを追い詰めてのまちゃぼーネカリの猛攻で決めて先制。2ラウンドはまちゃぼーネカリが画面端にネモユリアンを追い込んでから、ここにきてコマンド投げ「大地の仮面」を2連発で決める!その後はネモユリアンの猛攻をしのぎきって勝利。まちゃぼーネカリがギリギリの中堅戦を決めて見せた。
まちゃぼーネカリの中堅戦勝利により、魚群が10ポイントを取り返す形となった。
大将戦はマゴのルークに対してShutoのユリアンが挑む。意気込みについて聞かれたマゴは「はいどうも。えー、おっきなマゴさんです」と前回の直接対決時にShutoから言われた大きなマゴさんと小さなマゴさんのネタを使って挨拶した。
続けて「えっとですね、 Shutoにはね、結構教えてる時期もあったんですけど、なんかまぁ、前回そのちっちゃなマゴさんがうんたらかんたらと(Shutoが)言ってたんですけど、おっきなマゴさんめっちゃ強いぞっていうところをちょっと見せたいかなと思います」とした。これにハメコ。氏も「ビックマゴですね」と付け加える。
対するShutoに、おっきなマゴさんの話を振ると「ちょっとよく何言ってるかわかんないですけど……」とまさかのいきなりの梯子外し。続けて真顔で「このリーグ戦、やっぱりルークに勝てる勝てないってのは相当大事なんで、今日のためにルークに絶対勝つぞってことで、相当修羅ってきたんで、その成果をあとは出すだけだなって感じで。もうマゴさんとかも関係ないっす、もうルーク倒します!」とした。ひぐちたちからも「頑張ってください!」と横から応援が入る。
自分から言い出した小さなマゴ、大きなマゴネタをなかったことにするというまさかの梯子外しについて、ハメコ。氏が爆笑しながら「すげー梯子の外され方しましたね」とマゴをフォロー。これに実況の大和氏から「同い年の僕もちょっとやりがちなんですけど、梯子外しがち」と同年代ならではのあるあるフォローが入った。
Shutoユリアンとマゴルークの大将戦。ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルII、マゴルークはVトリガーI/VスキルI。
1戦目1ラウンドは慎重な立ち回りから、絶妙のタイミングによるShutoユリアンの猛攻が決まり、一気に画面端に追い込まれるマゴルーク、そのまま慎重に攻め切ったShutoユリアンが先制。2ラウンドはShutoユリアンが速攻で画面端にマゴルークを追い込んでの猛攻を見せる。その後も慎重な立ち回りで連勝し、1本を先取。
2戦目1ラウンドもShutoユリアン有利の状況のまま慎重な攻防を制して先制。2ラウンドは画面端に追い詰められながらも反撃からのクリティカルアーツ「イレイザー」を決めてマゴルークが逆転勝利でここを取り返す。3ラウンドはマゴルーク有利で展開しつつ、反撃に成功したShutoユリアンがVトリガー「エイジスリフレクター」などを使った攻めで勝利して2本目もShutoユリアンが先制する展開となった。
インターバルを挟んでの3戦目1ラウンドはマゴルークの攻めが決まり、有利で展開するも、その後Shutoユリアンが体力劣勢の中で少しずつ反撃、ここはマゴルークがクリティカルアーツ「イレイザー」による削りを使って先制。2ラウンドはShutoユリアンが決めて取り返す。3ラウンドは慎重な立ち回りのShutoユリアンに対して、マゴルークが隙を見ての猛攻を決め、最後はクリティカルアーツ「イレイザー」をリーサルに決めて勝利。1本を取り返す流れとなった。
インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドは、Shutoユリアン有利の展開から時間をじっくり使ったマゴルークが反撃に成功、終盤マゴルーク有利で展開するも、Shutoユリアンがマゴルークの動きを読み切って再逆転に成功、Vトリガー「エイジスリフレクター」を絡めた猛攻で決めて先制。2ラウンドは勢いがついたShutoユリアンがそのまま猛攻で一気に決めて連勝。20ポイントのかかった重要な大将戦をShutoユリアンが制した。
大将戦のShutoユリアン勝利により、Saishunkan Sol 熊本が30-10で勝利した。
試合終了後は勝利したSaishunkan Sol 熊本へのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で勝利したYHC-餅は「やっぱり、コーディにに対しては勝たないとっていう思いはやっぱりあって、今回もいろんな人と本当に かなり数やってもらって、破壊力にびびらずにしっかり立ち回りでズーム振っていけばいけるだろうと。結果的にはちょっと危ない勝負だったんですけど、2-0でしっかり自分でも画面見れてたなっていう思いはあるんで、それが結果に出てとても嬉しいです」とした。
中堅戦で惜しくも敗れたネモは「まぁ、やっぱコマ投げって嫌いだなっていうぐらいコマ投げ打たれて、ま、最後は無敵技かと思って見てましたけれども、あのチームメイトが勝ってくれて本当によかったと思ってます」とコマ投げ嫌いトークからいきなり話をチーム戦に転換して締めくくった。
大将戦で見事に勝利したShutoは冒頭、「語ってもいいですか?」と問う。この問いにネモが「どうぞ語ってください、もう十分語ってください」と返す。
続けてShutoは「今まで戦ってきたキャラは、結構対策すれば俺が有利だなって思える組み合わせばっかりだったんですけど、やっぱルークはどこまで行っても、五分以上に持っていけなくて、毎日いっぱいメモを書いても、どれだけ書いても、やっぱ五分以上に持っていけなくて、それがすごい辛くて、かなり泣いたりとか、夜不安で布団入っても何時間も寝れないとかがやっぱりあって、そんな中でそれでも味方が(大将を)任せてくれたんで、今日は勝とうと思って、なんとか自分の持ってきたものを出して、勝ててめちゃくちゃ飛び跳ねるほど嬉しいですし、プロとして勝っていくって、本当に大変だなって、今改めて思ってます」と真摯にコメント。周囲の驚嘆の声に「な、いい締めだろ?」と自分で言ってしまうあたりもShutoらしさだ。
これにネモも「ナイスShuto、この後も(大将)頼むな」と振ると、それには「いや、マジで勘弁してください」と返す辺りもShutoらしさ全開だ。
ここで大和氏がShutoのあまりにもすばらしい締めのコメントに錯覚してしまい、本日待機のひぐちに話を聞き忘れてしまう痛恨のミス。これにShutoが「この大和ぉ!」とツッコミを入れつつ、ひぐちに話を聞く流れとなった。
ひぐちは「SFL2022で今回初めて多分、僕がリザーブになったってことで、結構まあホームっていうこともあって、ガイルってキャラクターも結構被せとしても機能しやすいんで、結構出るか出ないかみたいな話もあったんですけど、やっぱりこうやってチームが今回勝ってくれて、本当にそのチームを信じるっていうのもすごい 大切だし、信じきることで、よりこのチームの結束力みたいのが高まると思うんで、僕も信じてもらえるようにたくさん練習して、また次とかその次とか、勝てるように精進したいと思います。皆さんありがとうございました」とした。
最後に次節への意気込みを聞かれたネモは「そうですね、プレイオフに向けての大事な1戦が続くので、ちょっとね。あの、Shutoが毎日泣いてしまうかもしれないんですけれども、あの引き続きルーク戦よろしくお願いします」とここで、意気込みかと思いきや、まさかのShutoへの個別メッセージが飛ぶ。
Shutoが「みんなも頑張ってちょっと……」と思わずぼやくと、これにひぐちが「うん、頑張る!頑張る!」と返す和やかな雰囲気のままインタビューを締めくくる流れとなった。
プレイオフボーダーラインは255に底上げ、窮地に追い込まれたコミュファDetonatioNと魚群のリベンジなるか?
以上、簡単ではあるが、第11節 Day2の2試合の様子をお伝えした。今回のSaishunkan Sol 熊本勝利により、これまで230ポイントだったプレイオフボーダーラインは255ポイントに底上げされる形となった。また現在6位の魚群と5位に落ちてきたv6プラス FAV gamingとのポイント差が20ポイントとなり、魚群にとっては手痛い敗戦だったと言える。
本日勝利したことで160ポイントとなったコミュファDetonatioNだが、残り3節をすべて全勝した場合、120ポイント獲得できるが、その場合の合計ポイントは280。そのため、2位~6位の各チームのポイントが停滞傾向になるほど、コミュファDetonatioNがプレイオフボーダーライン上に浮上する可能性は高くなる。いずれにせよコミュファDetonatioNにとっては負けられない戦いが続く。
なお、現段階でプレイオフやグランドファイナルへの進出が確定したチームは存在しない。現在トップのGood 8 Squadですら、ここから3試合すべて全敗して、さらに条件が重なればプレイオフに出られなくなる可能性が残っている状況なのだ。
たとえば魚群とv6プラス FAV gamingがこの後3試合全勝、Good 8 Squadが全敗の場合、プレイオフボーダーラインは340ポイントとなるため、Good 8 Squadがリーグ敗退となる。次節の結果次第で、確定チームが出でくる可能性もあるが、さらにポイント争いが加熱する恐れもあるなど、まだまだ予断を許さない状況なので、今後の動向からはますます目が離せない展開となりそうだ。
次回、第12節 Da1は11月25日20時からの開始。次回カードは1試合目がホームの魚群 VS アウェイのコミュファDetonatioN、2試合目はホームの忍ism Gaming VS アウェイの広島 TEAM iXAの2戦が行なわれる。