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macOS Venturaが正式リリース。iPhoneをWebカメラとして使える「連係カメラ」など追加

iPhoneをMacのカメラとして使える「連係カメラ」

 Appleは25日、「macOS Ventura 13.0」の配信を開始した。無料でアップデートできる。

 6月の開発者向け会議WWDC 2022において発表されたOSで、当初より「今秋」の正式リリースを予告していた。

 新機能としては、iPhoneをWebカメラ代わりに使える「連係カメラ」が特徴的。Mac内蔵のカメラよりも高画質なiPhoneのカメラを利用できるもので、iPhoneの超広角カメラを利用して、話者の顔と机上に置いたものを別の映像として分離表示できる「デスクビュー」が使えるほか、ビデオ会議時などに話者の顔を追跡する「センターフレーム」、顔の明るさを補正する「スタジオ照明」、ポートレートモードも利用できる。

 複数のアプリやウィンドウをまとめてグループ化する「ステージマネージャ」も新搭載。使用中のアプリは中央に表示し、そのほかのアプリは画面左にまとめておくことで、ファイルへのアクセスや視認性の向上を図っている。

 メールアプリでは、一度送信操作を行なった直後の取り消しや送信予約、リマインダー、フォローアップなどの機能を追加してメールの管理機能を向上。貼付ファイルやCCなどの入力忘れに対して自動入力やアラートを表示するようになった。

複数のウィンドウをまとめてグループ化できる「ステージマネージャ」

 そのほかの主なアップデートは下記の通り。

  • 「FaceTime」がHandoff機能に対応し、MacからiPhoneやiPadへシームレスに通話を引き継げるようになった
  • 「Safari」に共有タブグループ機能を追加。ほかのユーザーと閲覧中のタブを共有できる
  • WebサイトへのログインにFace IDやTouch IDが利用できる「パスキー」機能を追加(Webサイト側の対応が必要)
  • 「メッセージ」アプリでSharePlay連携が可能になったほか、メッセージの編集や送信取り消し、削除したメッセージの復元、未読状態への復元機能などを追加
  • 「iCloud」に共有写真ライブラリ機能を追加。5人まで招待でき、個々のライブラリを統合できる
  • 「Spotlight」がクイックルックに対応。検索結果の上でスペースキーを押すことでファイルをプレビューできる様になった。また画像検索がWebとローカル、メッセージ、メモ、Finderを横断するようになった
  • 一時停止した動画の画面内にあるテキストを認識する機能が日本語と韓国語に対応
  • 画像認識が人間に加え新たに動物、鳥、昆虫、彫像、ランドマークを認識するようになった
  • ライブキャプションなどアクセシビリティ関連ツールを強化
  • iOSに搭載している「天気」「時計」アプリがMacにも追加
  • 標的型攻撃を受けた際にシステムをロックダウンする「ロックダウンモード」を追加

 対応するMacデバイスは下記の通り。

  • Mac Pro 2019以降
  • Mac Studio 2022
  • Mac mini 2018以降
  • iMac Pro 2017以降
  • iMac 2017以降
  • MacBook Pro 2017以降
  • MacBook 2017
  • MacBook Air 2018以降