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Solidigm、最大リード7GB/sで高性能かつ低消費電力なM.2 SSD

P44 Pro

 米Solidigmは18日(米国時間)、高性能ながら消費電力を抑えたPCI Express 4.0対応M.2 NVMe SSD「P44 Pro」を発表した。容量ラインナップは512GB/1TB/2TBを用意する。グローバルでは10月下旬より、国内では11月の発売を予定している。

 P44 Proは、ゲームやコンテンツ制作、ワークステーションなどの用途に向けたパフォーマンス重視のM.2 2280 SSD。同社が8月に発表した「P41 Plus」の上位モデルに位置付けられる。

P44 Pro
P44 Proの主な仕様
SolidigmのクライアントSSD製品

 最大転送速度は、シーケンシャルリードで最大7,000MB/s、同ライトで最大6,500MB/s、ランダムリードで140万IOPS、同ライトで130万IOPSを発揮。ゲームのロード時間やデザインアセットの読み込み、データセットのインポート、大容量のファイル転送などを高速に行なえる。

 実環境を用いた同社の検証によれば、競合製品と比べ、PCMark 10で35%上回るスコア、ファイナルファンタジーXIVでロード時間を最大14%短縮したという。

 高い性能を発揮しつつ、消費電力を抑えた点も特徴。モバイル機器に搭載した際にバッテリ駆動時間を長く保てるほか、サーマルスロットリングの抑制にもつながるとしている。

PCMark 10では競合製品を35%上回るスコアを記録
ファイナルファンタジーXIV:暁月の終焉 ベンチマークでは競合製品と比べて最大14%ロード時間を短縮
SPECworkstation 3.1においても優れた性能を発揮
高性能を実現しつつ消費電力も抑えた

 あわせて、無料の専用ユーティリティ「Solidigm Synergy」を提供する。ドライブの診断、スキャンなどが行なえる「Solidigm Storage Tool」と、バックグラウンドで性能を最適化する「Solidigm Storage Driver」の2種類のツールが含まれる。後者については、導入によってランダムリードで最大12%、同ライトで最大26%の性能向上が図れるという。

 また、PlayStation 5との互換性についても、ソニーの要求する要件を満たしたとする。ヒートシンクについては付属しないが、一部小売店と連携し、ヒートシンクのバンドル版の展開に向けて準備を進めているという。

性能の最適化などを図れるSolidigm Synergyも用意
PlayStation 5への搭載要件も満たしている

 各モデルのシーケンシャルリード速度は共通で7,000MB/s。同ライト速度は512GBモデルが4,700MB/s、1TBモデルと2TBモデルが6,500MB/s。

 総書き込み容量は512GBモデルが500TBW、1TBモデルが750TBW、2TBモデルが1,200TBWで、平均故障間隔は160万時間。保証期間は5年間。

パッケージ