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Samsung、スライドで“伸びる”OLEDパネルの試作品を公開

スライドする「Slidable Flex Duet」を紹介するSamsung Display CEO JS・チョイ氏(左)とIntel CEO パット・ゲルシンガー氏

 Intelは、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるサンノゼ・コンベンション・センターで年次イベント「Intel Innovation」を開催している。9月27日の午前中(日本時間9月28日深夜)には同社 CEO パット・ゲルシンガー氏による基調講演が行なわれ、この中で、韓国Samsung DisplayのCEO JS・チョイ氏をゲストに迎え、開発中のスライドして伸縮するディスプレイを公開した。展示会においてもスライド式伸縮ディスプレイを2種類展示し、大きな注目を集めている。

両側が開くSlidable Flex Duetと片側が開くSlidable Flex Soloが展示される

Slidable Flex Solo(左)とSlidable Flex Duet(右)

 ゲルシンガー氏は基調講演の後半に、韓国のパネルメーカー「Samsung Display」のCEO JS・チョイ氏をステージに呼び、スライドして伸縮するOLEDパネルの試作品「Slidable Flex Duet」を公開した。

Slidable Flex Duet
Slidable Flex Duetが開く様子

 チョイ氏が公開したのは、パネルの両側を引っ張ることでスライドしながらディスプレイのサイズが拡張する17型のディスプレイ。チョイ氏が両側をスライドすると、解像度などが動的に変更しながらディスプレイが開いていく様子が見てとれた。

Slidable Flex Solo
Slidable Flex Soloが開く様子

 また、基調講演終了後に行なわれた展示会では、もう1つの「Slidable Flex Solo」も公開されており、こちらは片側が電動でスライドするというディスプレイになっていた。見える範囲ではAndroid OSが動いており、スライドするのと同時に解像度も動的に変更して表示されるというとても不思議な仕組みになっていた。

 パネルはOLED(有機EL)になっており、解像度は2.5K程度で、ディスプレイが縮まったときにその分解像度が小さくなるという。

 Samsung Displayの説明員によれば、今回の展示はあくまで参考展示で、これがすぐに製品化されるというわけではないが、今回の出展の反響などを見ながら開発を続けていきたいとのことだった。