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インテルのクリエイター向け施策「Blue Carpet」、新CPUに感嘆の声

Blue Carpetプロジェクトについて説明する鈴木国正氏

 インテル株式会社は13日、3月より開始したクリエイター向けの育成プロジェクト「Blue Carpetプロジェクト」に関するアップデートの記者発表を行なった。

 冒頭では代表取締役社長の鈴木国正氏が挨拶。Blue Carpetプロジェクトの概要について改めて説明し、トップクリエイターを中核としたコミュニティの形成や、コミュニティメンバーの作品展示を行なう場の提供、アートフェスの展開などとともに、PCメーカーと協業して最新のPCの貸し出しを行なう活動などを通じて、クリエイターの創作活動を支援するのが目的だとした。

 第二技術本部 部長 工学博士の安生健一朗氏によれば、Blue Carpetプロジェクト発足以来、予想を上回るクリエイターに参画してもらっており、今やトップクリエイターは20名にも上るという。

 また、クリエイターを支援する活動も積極的に展開しており、滋慶学園COMグループのオープニング映像コンテストの実施、パナソニックのLUMIX学生アンバサダープログラムの支援(学生に対するPC貸し出し)、東京国際プロジェクションマッピングアワードの開催/審査、工学院大学 壁フェスの支援(同PC貸し出し)、文化庁メディア芸術祭 ワークショップの開催など、既に多くの活動実績を上げているとした。

Blue Carpetに参画しているトップクリエイター
Blue Carpetプロジェクトの活動スケジュール

 もっとも、Blue CarpetではPCを中心とした技術の活用を、より多くのクリエイターに届けることを目的としており、インテルではクリエイターに対しPCの貸し出しを精力的に行なっている。

 発表会でゲストに呼ばれ、実際にこのプロジェクトに参画し、“プロジェクションマッピングの第一人者”とも呼ばれるディレクター/CGデザイナーの西郡勲氏は、「これまで1時間を要していた10分の長さの8K動画の書き出しが、最新のPCを活用することで20分で終わるようになった。40分ほど余裕ができたわけだが、この時間を利用してさらに何ができないか、考えることができるようになった」という。

西郡勲氏

 また、モーションデザイナ/エディタ/コンポジターの白戸裕也氏も、西郡氏と同様「処理の高速化により余った時間を休みに回すのではなく、さらなる高みを目指して作品を完成させることができる」と述べた。

 3DCGアーティスト/ビジュアルアーティストのフジモトタカシ氏は、今回インテル経由で貸し出されたノートPCについて、「これまでデスクトップPCで行なっていた作業がノートPCでも同等の速度でできることに驚いた」という。安生氏は、「もう間もなくより高速な第12世代Core搭載ノートもお届けできる」と述べると、白戸氏とともに「限りになく高速化を追求したい」とプロセッサのさらなる進化に期待するコメントを寄せた。

左から安生健一朗氏、白戸裕也氏、フジモトタカシ氏、株式会社IMAGICA EEX 取締役 COOの早川正祐氏