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2022年第2四半期のPC出荷は15.3%と大幅減もコロナ禍前より高い水準

2022年第2四半期のメーカー別出荷台数(出典:IDC)

 米IDCは11日(現地時間)、2022年第2四半期の全世界におけるPC出荷台数およびメーカー別の動向を取りまとめた。これによれば、中国・上海でのロックダウンやマクロ経済の逆風が続き、供給や物流が悪化したため、当初の予想より減少し、15.3%減の7,130万台となった。

 特に個人消費者の需要は短期的に弱まっており、スマートフォンやタブレットに再び慣れてくれば、長期的には消滅するリスクもあるという。一方で企業向け市場では、購入の遅れによる減少はあったものの堅調に推移したとしている。

 もっとも、第2四半期連続で減少に転じたものの、それでもコロナ禍前のレベルよりはるかに上回っているという。たとえば2018年の同期は6,210万台、2019年の同期は6,510万台であった。

 メーカー別シェアでは、1位がLenovoの1,750万台で24.6%、2位がHPの1,350万台で18.9%、3位がDellの1,320万台で18.5%、4位がAcerの500万台で6.9%、5位がAppleとASUSがほぼタイでそれぞれ480万台(6.7%)、470万台(6.6%)となっている。このうちDellとASUSだけが1桁のポイント減に踏みとどまり、残る4メーカーは2桁のポイント減で厳しい状況が続いた。